こんにちは、佐藤ひとみです。
今回のテーマは玄関。
家の顔ともいえる玄関は、断捨離の観点からもとても大事な場所です。
なぜなら、出かけるときは「頑張ってね」「いってらっしゃい」と背中を押してもらい、帰宅したときは「お帰りなさい」「お疲れ様でした」と迎えてくれる「帰ってきてよかった」と思える場所。
そしてお客さまには「ようこそ」の場所です。
もしその玄関が靴やその他のモノでごった返し、美しさを失っているなら、家に到着したとき「帰ってきてよかった」と思えたり「ようこそ」迎え入れられている感じはしないでしょう。
人・モノ・気の出入り口。それが玄関
どんな素敵な空間も必ず出入口があり、玄関は家にとって人、モノ、気が出入りするなくてはならない場所、必須機能です。
例えるなら
・呼吸(吐いて、吸う)
・カラダ(食べて、排せつする)
・思考(インプット、アウトプット)
と同じ動き、流れを機能させる場所なのです。
[すっきり整った佐藤家の玄関。「玄関の中と外の掃き掃除は毎日行っています。ウチはすみっこにすぐ蜘蛛に巣を張られてしまうので、毎朝、家族を見送ったあとはチェックしています」。他にも靴箱の上や外側も、毎日拭いているそう]
傘立てを見れば、その家の片づけへの意識の度合がわかる
片づけられないと悩まれている方のお宅へ伺うと、玄関によくあるのが
・傘がぎゅうぎゅうに詰まった傘立て(傘がたくさん入っているだけではなく、錆びていたり、蜘蛛の糸が絡まっていることさえあります)
・枯れた花が入ったままの花瓶
・埃の積もったドライフラワー
・季節を無視したたくさんの飾り物(飾りっぱなしで、たいてい埃が積もっています)
です。
断捨離を提唱したやましたひでこがよく言うのですが
「傘立てには、無意識、無自覚が詰まっている」。
傘立て一つで、そのお宅の様子がわかってしまいます。
あなたの家の傘立ては、今、どんな状態でしょうか?
下の写真は我が家の靴箱です。
ここに家族3人の靴をしまってあります。
[靴箱の上はできるだけ空間をあけるようにし、飾るものは季節ごとに変えているそう]
ちなみにここにある私の靴の数ですが、冬用ブーツ1足、ショートブーツ1足、ミュール1足、スニーカー1足、パンプス1足です。
靴箱の上2段は夫のスペース(下2段右側は私、左側が娘)。
スリッパの隣は夫の通勤用の靴を置く場所ですが、今、会社に行っているので空いています。
同じく下から2段目の空いている所は娘の靴が入ります。
履いた靴は靴箱にしまう前に一度タオルで拭いてからしまっていますが、湿っている場合は乾かしてからしまうようにしています。
出かけるときに使うアイテムも靴箱に
上段の左はじにあるカゴの中もお見せします。
防水スプレーや静電気防止剤、虫よけスプレーやタオル、靴のお手入れに使う道具などを入れてあります。
靴箱にしまっておけば、出かけるときにさっと取り出して、すぐ使えます。
そして靴箱の右側には、傘とほうきをしまってあります。
私が持っている傘は上の写真に写っているストライプの長傘と奥に折りたたみ傘、そして車に置いてある日傘の合計3本です。
靴箱の吊り戸棚部分には夏用サンダルと黒のパンプス、浴衣用下駄、タップシューズ(劇団員時代のもの。思い出の品としてここに置いています)を。
ちょっとゴミ出しへ行くときに履くサンダルも、帰ってきたらその都度、靴箱へしまうようにしています。
毎日、行っている掃除のほかに、ときどきやっているのが玄関のたたきと靴箱の棚板の拭き掃除です。
棚板は、靴箱から靴を全部出し、きれいに拭いています。
たたきは黒ずんできたなと思ったら、メラミンスポンジでこすり濡れた洗えるキッチンペーパーで拭いています。
人、モノ、気が出入りする玄関を清々しく保つことは、まず自分への、そして大切な家族への、またお客様へのおもてなしになります。
愛知県豊田市に生まれる。愛知県立女子短期大学卒業後、名古屋テレビ放送株式会社(現在の通称メーテレ)に入社。その後テレビ局を退職し、上京。俳優・船越英一郎率いる劇団ドラマティック・ミュージカル・シアター・マガジンに入団。13年間の東京生活を経て地元に戻る。42歳で結婚、45歳のとき娘を出産。思うようにいかない子育てなどに悩んでいるとき、ネットで断捨離を知る。実践してみたところ、暮らしだけではなく自身も大きく変化。「愛知豊田断捨離会」代表。52歳。
※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です