寒さから守ってくれるヒートテックタイツを一か八かで脱いで出掛けたら、そこはすでに菜の花畑となっていました!
3月の初めに行った畑で「寒さが少し和らいだかも・・」と、パオパオと呼ばれる不織布を外してわずか1週間、待ちに待った暖かさを全力で喜ぶかのよう、葉をぐんと広げただけでなく、花を咲かすまでの成長が。
「次回の畑で山東菜を収穫!」なんて狙ってた想いは全く外れ、菜花となった部分をポキっと収穫、翌日ホタルイカと菜花のパスタにして楽しみました。
(根を抜かずにそのままにしておくことで、別場所から伸びる次の菜花を待ちます)
なんて瞬く間に畑に春が来たのなら、やるべきことはそう「種まき」!
気温が上がるまで待った作業がようやくと、1月末のイベントで販売した「お野菜デビューセット 3種のタネ」から赤シマサンチュとルッコラを早速!
(『カトノリマルシェ』オリジナルグッズ、お買い求めくださった方々、本当にありがとうございました!)
「こんなところでビリヤード?」のような格好なのは、“すじまき”と呼ばれる手法の種まきをするため。
耕した土に支柱などを使ってまっすぐな溝を作り、その中へ一粒づつ指先で摘んだ種を列状にチリチリ・・・と落としていきます。
「ふ〜っ」とすれば飛んでいきそうなほど薄い種たちが、数ヶ月もすればサラダやお肉を包むふわふわの葉となるなんて・・・と、まだ蒔いてもいないのに静かにロマンを感じながらの作業。
続いてジャガイモ、ニラ、パクチー、人参の種まき!
耕して、屈んで蒔いて、立って・・を繰り返す種まき作業は、まさに“畑エクササイズ”。
スクワットに腕伸ばし、全身に良い動きがいっぱい(花粉さえなければ最高のジム)!
この春で野菜作りは11年目となりました。
いつからか畑での時間は私にとって、なくてはならないものとなり、育てた野菜たちのおかげで今日まで元気な体で過ごせてきているとも思っています。
世の中がどんどん便利になり、手軽に美味しいと出会える時代になっている一方で、わざわざを楽しむってなんだろう・・・と、ふと考えることもありますが、春には鳥の声を耳に土を耕し、陽の長さに喜び、夏には信じられない量の汗と蚊と紫外線と戦いながら収穫を楽しんで、秋、冬、それぞれのシーズンの魅力にしっかりと触れ。
スマホでググったりポチるのもありがたいけど、実際に見て心で納得していきたいタイプ。
春の長雨(菜種梅雨なんて呼び方があるのですね、どおりで菜花が咲くはずだ!)が止んだ後、ウキウキと長靴に履き替え、畑へと!
今年も存分に畑ライフを楽しもうと思います!
加藤紀子
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