やっと新しい住まいに落ち着き、息子も大学進学で他州に住み始め、本格的に相手を探し始めることを決めたとき、私は61歳になっていました。
日本の感覚からいくと、やはり「その歳で?」と思われがちだったようです。っていうか、50代の時に既に冷笑されていました。
離婚が決まった後、顔の広そうな女性の先輩に「誰かいい人いたら紹介してください」とお願いしたら、「私はそういうことはできない」と即却下。
少し年上の男性の友人に同様にお願いしたら、後で共通の友人から、「佳子さんからそう言われてなんて言っていいのかわかんなかったよ~って笑いながら言ってたよ」と言われました。
婦人公論の例の記事を読んだ後、「60歳で玉の輿にのる!」と言ったら、「へ~そんなこと本気で思ってるんだ。そりゃすごいわ」と皮肉たっぷりに言った女性の友人もいました。
でも私は実は、そんなふうに否定されると、「なにくそ~、今に見ておれ」と秘かに闘志を燃やすタイプなんです。なので、「ひどい」とは思いましたが、それで相手探しをやめようとは思いませんでした。
それでも気になることが!
もう何年もセックスをしていなかったので、私のあそこは果たして使いものになるのだろうか?ということです。
ず~っとピアスをしないとピアスの穴がふさがってきてしまうのと同様に、あそこも今や針の穴くらい小さくなっていて、なんにも入らないのではないか?という恐れがもくもくと頭をもたげてきました。
きゃ~どうしたらいいの?
そんな時に目に留まったのが、助産師たつのゆりこさん指導・監修のもとに原田純さんの書かれた「ちつのトリセツ 劣化はとまる」(径書房)でした。
これを読んですぐにそこに書かれていたオイルを使った膣マッサージを始め、今でも続けています。
この本と出会うまで、顔のスキンケアはいろいろするのに、膣ケアはまったくしてきていませんでした。
そういう言葉すら聞いたことがなかったような??
でも、リレーションシップの本を山のように読んで男女関係でセックスがいかに大事か、かつてはいかにセックスを軽視していたか、身に染みてわかった私は、マッチングアプリを始める前にまず膣トレ・膣ケアだ!と思いました。
今でも付箋を貼ったままにしているページには
女性器が硬くなると、頭も硬くなる。記憶力も衰え、精神的にも不安定になる。意識の問題にもかかわってくる、ということが書かれていて、これはこの本を読むまで本当に思ってもみなかったことでした!
別の付箋を貼ったページには、
たつのさんから「自分で膣に指を入れてオイルマッサージをする」と言われて思わず引いてしまった原田さんに対し、たつのさんが「男性にはさわらせるのに、自分でさわるのはイヤですか?」と聞いたというくだりがあり、これはまさに「膝ポン!」でした!
この本は、悩んでいる女性、相手を探している、あるいは探そうとしている女性に、ぜひお勧めしたい必読書です!
しばらく前に日本で50代の女性の友人と食事をしたとき、「同年代の女友だちと集まると、話題はCKK問題なのよ!」という方がいらっしゃいました。
「CKKって何ですか?」と聞いたら、
「膣カラカラ」問題!と言うので大笑い!
でも笑っている場合ではありません。女性にとって、この問題は深刻です。
乾いていたら耐えがたい性交痛を味わうことになるし、痛がったら相手も引いてしまいます。
せっかく意気投合しても、ベッドでの相性が合わなかったらうまくいかないものです。
ベッドでの相性が良かったからといって誠実な相手で長続きするとは限りませんが、ベッドでの相性はやっぱり大事!
私も探し始めて最初は苦労しましたが、やがて相性がよくて誠実に愛してくれるパートナーが見つかり、65歳にしてCKK問題が全面解決!
年齢を理由にあきらめないで本当によかったと、つくづく思っています。