「これさえあれば、シンプルな時短料理も格段に美味しくなる…」と実感した調味料が、この「うまみ増し粉 うま味さん」です。
京情緒あふれる祇園の花見小路から一筋西にある石畳の「西花見小路」を歩き、たまたま立ち寄った「侘家古暦堂 うま味さん」という京町家に白い暖簾がかかる店で、出会った品です。
恵比須様のイラストの暖簾、さらに屋根には、厄払いの鍾馗様ではなく、手に昆布と鰹を持った恵比須様が福招きをしています。
折しもこの日は、祇園の「京都ゑびす神社」の「十日ゑびす」の日。まるで恵比須様に導かれたように、この店の前を通ったのでした。
店先の表示にあるように、ここは化学調味料・保存料無添加の粉末調味料の専門店。
店内には、いろいろな種類の小瓶が並んでいます。
美味しい和食に欠かせない「だし」のうま味…でも、それを用意するのは、どうも面倒と感じる人におすすめなのが、ひとふりで美味しくなる粉末調味料です。
もうこれ以上簡単に美味しくできる方法はない…そう思わせる粉末というタイプが斬新。
すべて祇園のこの店の2階の工房で製造され、一番基本となる品は、厳選された利尻昆布や本枯鰹節を独自の割合でブレンドした細かいパウダー状の調味料の「うま味増し粉 うま味さん」。それをベースに七味、柚子、山椒などの薬味タイプが展開されています。
「試食ができますから、どうぞ~」とお店の方に言われ、店の奥にある厨房に面したテーブルに着くと、プレートにのった一口サイズの料理が運ばれました。
それぞれの料理には、七味や柚子、山椒などの薬味入りの「うま味さん」が使われ、「美味しい!」と思わず…。頂いた調理法のリーフレットを見ると、ただかけるだけで美味しい料理できるのがよくわかります。
この試食は、季節ごとに内容が変わるそう。また、頂きたくなる試食です。
実は、ここ「侘家古暦堂 うま味さん」は、北山に本店を置く人気の洋菓子店「京都北山 マールブランシュ」の兄弟ブランドとして2020年に始めた店。祇園には、すでに鶏料理専門店「侘家古暦堂」と先斗町には串カツとワインのレストラン「侘家洛中亭」があり、ここの品は、それらの料理店でも使用されているものなのです。
まさにプロの味が、家庭でも味わる魅力的な調味料。化学調味料・保存料無添加というのも嬉しいこと。
今や「なんか物足りない…」と思うと、ついひとふり。
「料理上手ね~さすが京都に住んでると、だしの取り方うまくなるんだ~」と、東京から来て、私のささやかな手料理を食べた友人。「まぁね~」と微笑みながら、この「うま味さん」の存在を知らせるべきかどうか迷う私です。
京都のお土産や贈答品にもおすすめ。
オンラインショップもあり、全国から注文も可能です。
*「侘家古暦堂うま味さん」
京都市東山区祇園町南側570番123
☎075-533-8670
営業時間10:00~17:00 水曜休
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