男がいると、依存して、甘え癖がついちゃう人って、結構いるのよね。そういう人は男に守ってもらえれば、人生安パイだって思っているから、自分がいかに弱くて、かわいいかっていうことをアピールすることにすべてのスキルを費やしていて、自立心がどんどん薄れていくんです。
確かに男がいれば、自分が弱ったときに癒してくれたり、支えにはなってくれたりもします。でも、男は幸せの材料をくれるだけで、幸せにはしてくれません。
幸せは、自分で料理して自分で作るもの。男はそれを助けてくれるアイテムのひとつであって、自分の中心にあるものではないんです。
そもそも男に一生依存して生きられると思ってるなんて甘い!もしかしたら夫の勤めてる会社が倒産して、あなたが面倒を見なくちゃいけなくなるかもしれないし、彼の年老いた両親をあなたが介護することになるかもしれない。そういうたいへんなことをひっくるめて、全部受け入れる覚悟がなければ、幸せになんてなれません。
それに私自身の統計によると、男がいたときより男がいなかったときのほうが、人生は、はるかに平穏(笑)。だから静かに穏やかに暮らしたいと思うなら、男がいないほうが幸せになれる確率は高いのよ。
そういえば、最初に「だんしゃり」という言葉を聞いたとき、私はてっきり「男捨離」だと思ったのよね。男を捨てて離れると。うまいこと言うなって(笑)。
だから女たちが「思い切ってだんしゃりしちゃった~!!」と言うのを聞いて、「男がいると面倒臭いと気づいた女たちが男を手放した」っていうことなんだと思ってました。
それがモノだと気づいたのは、だいぶ後だったのでした((笑)。
「デザイナー」
取材・文/佐藤裕美