「大人」と言っても、OurAgeの場合、「熟女」の領域よね(笑)。で、その年齢でのセクシーを考えた時、大事なことが二つあります。
ひとつは、若者のように肌の露出でセクシーを演出するのは、お願いだからやめてほしい!だってねえ、肌の張りがねえ(笑)。若い子がミニスカートをはいたら、それは健康的でセクシーだけど、おばさんがミニスカートなんかはいたら衝撃的で痛いだけ。セルライトで波打つ太ももとか、縦筋が入ったふくらはぎを見たい人がいるでしょうか?いないとは言い切れないが、とにかく、加齢ってむごたらしいわ。
そしてもうひとつ、大人のセクシーで大事なことは、きちんと感、清潔感が必要だっていうことです。そもそもセクシーとは、ちょっとしたゆるさや、「隙」みたいなところにあると思うんだけど、熟女の場合、ただゆるいだけだと、隙だらけだと…下品になってしまうんですね。
下品とセクシーの差はどこにあるか?これは結構見分けが難しい。見る人の好みや守備範囲によって違うし、場所や状況によっても変化するけど、とりあえず一条のジャッジでは「隙だらけの熟女」は下品です!
たとえば大人の女性に大人気の井川遥さん。彼女のあの無造作ヘアにセクシーを感じる人は多いはず。でも、それが素敵に見えるのは、顔はきちんとメイクして、おしゃれをしているから。無造作ヘアをしたかったら、シミや吹き出物、引力に負けた肌は論外!普通のおばさんが、いい加減なメイクで、あの髪型をやったら、ただの人生に疲れたおばさんです(笑)。
着物もそうよね。よく「小股の切れ上がったいい女」という言い方をするけれど、きっちりと着物を着て、顔も髪型も整え、ピンと背筋を伸ばしている女の人の裾元から、歩くたびにチラチラとアキレス腱が見えたりするところに男の人は色気を感じるのよね。
(*「小股」が体のどの部分をさすのか、何をさすのかには諸説あります)
もちろん、捨て身の攻撃で、ひたすらゆるさを強調して攻める手もあるけど、間違いなく同性からはドン引きされるでしょう。
「プライド」集英社文庫<コミック版>
取材・文/佐藤裕美
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