日々の小さな積み重ねが、
健やかな心と体をつくる。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための
小さな約束。少しずつ変わっていく体に
「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
島田淑子さん
1966年生まれ。東洋医学ライフクリエーター、鍼灸師、美容師、国際中医薬膳師、調理師。日本のかっさの第一人者。低糖質・発酵・薬膳を提唱。北鎌倉・気流LABOにて東洋医学を柱とした健康・美容・食などの研究やセミナー活動を行っている。低糖質・発酵食品・薬膳を使った「美味しくて綺麗になるお料理レッスン」開講中。http://www.kiryu-bws.jp/
明日、気持ちよく
過ごすために
東洋医学を意識した
毎日できることを
実行しています
東洋医学に造詣が深い島田さんは、かっさ美容や薬膳を手軽に取り入れた食事などで、日頃からYOJOに向き合ってきました。しかし45歳を過ぎた頃から、目の表面の激しい痛みと強い倦怠感に襲われたといいます。そこで、調子が悪いときこそきちんと食事をとらなくてはと、魚、野菜、玄米を基本にした和食を3食しっかり食べるように心がけました。
「それなのに逆流性食道炎は悪化する、むくみもひどくなり、去年まではけていたパンツがはけなくなってしまいました。そこに昼食後の我慢できない眠気や、夕方になると嫌な冷や汗が出たり軽い震えが起きたりして、ついに来たか更年期と思いつつ不安でしたね」
根っからの勉強家の島田さんは、不調の原因が知りたくて自身で調べていくうちに、低血糖を起こしているかもしれないことに思いいたり、炭水化物を抜く糖質制限の食事を2週間試してみることに。試して1週間ほどで体の中にたまっていた水が排出されていくのを実感したといいます。同時に糖尿病の専門医の診察を受けた結果、軽度の糖代謝異常であることもわかり、本格的な低糖質生活をスタートさせます。
「とはいえストイックになりすぎず、甘いものやご飯が欲しくなったら無理せず口にして、その後2、3日かけて調整していきます。一日におちょこ1杯の甘酒を飲むようになったこともあって、元気への手応えを感じられるようになりました。低糖質と発酵食を取り入れて5年近くがたちますが、これまでの不調がよくなったと感じますね。これからも東洋医学とのバランスをとりながら、体と心の調子を整えていきたいと思います」
次回は、島田淑子さんが実践している4つのYOJOについて紹介します。
撮影/フルフォード海
取材・原文/向井真樹