お茶の水での朝一番の用事が早く終わったので久しぶりにお昼は人形町で食べようと交通の便を調べたら、千代田線の新御茶ノ水駅から半蔵門線の水天宮前駅まで12分だった。あ、いい感じ!とさっそく向かうことにした。
先ずは一息、珈琲でも飲もうと大正8年創業の喫茶店、快生軒へ。水天宮前駅から徒歩で3,4分?、甘酒横丁の信号の側です。快生軒…なんとも良い店名じゃないですか。中に入ると一人で新聞を読みながら珈琲を飲んでいるスーツ姿のビジネスマン風おじさんや仕事の打ち合わせのおじさん四人組、地元の人らしいおじさん、私となかなかの渋い客層。ちょっと京都の珈琲屋さんに居るような感じがしてなんだかうれしい気分になった。
12時まで少し時間があるので快生軒から歩いて5分程の小網神社へ。
珈琲を飲みながらネットで調べたところによると、パワースポットとか金運アップと強運厄除とか書いてあった。これは行かねば!
ちいさいちいさい神社です。ビルとビルの間に挟まれるように建っている。それでもお参りに来る人が次々と訪れる。私もさっそくお参りして、銭洗い弁天で小銭も洗った。お守りは〜と見回すと可愛らしいまゆ玉のおみくじを発見。引いてみたら末吉だった。(末吉かぁ、と思ったけど、むむっとくる程今の自分に当てはまる事が書いてあった。すばらしい!)
さてさてお昼はどうしよう?玉ひでの親子丼は美味しいけど、さっき見たら長蛇の列(いつもです!)。前から気になっていたカキフライのお店に行ってみようと来てみたらやっぱり並んでいる。でももうカキフライ!!の気持ちになっていたので並びます。雑誌やテレビなどでも紹介されていて有名な三友というお店で(2015~2017年で3年連続ミシュランのビブグルマンに選ばれています)、冬の時期は限定50食のカキフライ定食のみというとんかつ屋さん。先代が亡くなって今は息子さんが調理を担当しています。お昼のみの営業で無くなり次第終了だし、日によっては長蛇の列になるのでタイミングが合えば涙もの。
並んでいる時に看板を見たら「割烹 三友」と書いてある、時間の流れを感じるなぁ。
実はここのカキフライ、特別なんです!
普通カキフライって牡蠣を1個づつ揚げますよね、三友はひとつのカキフライに小粒の牡蠣が7,8個入ってます。時期によって牡蠣の大きさが違うのでその時々で牡蠣の数は違うらしいけど、かならず広島の小粒の牡蠣を使うそうです。
カキフライ2個か3個を選ぶのことになっているので私は2個を頼みました。
わぁ、来た来た〜。先ず何もつけずにひとくち…正直ちょっとびっくりする美味しさ!! レモンだけ、辛しとソース、と試したけど何もつけないのがダントツ美味しかった。牡蠣臭い感じは全くなく、良い案配の塩加減(多分牡蠣のだと思う)で脂っこさも感じない。カキフライも絶品だけどお母さんが毎日羽釜で炊くご飯も美味しい。独特の水分量でもっちりしている。付け合わせにはキャベツの千切りと「少し砂糖を入れるのよ!」とお母さんが言っていたほんのり甘いポテトサラダ、そして豚汁という定食です。
結構ボリュームがあるのに食べた後もたれない、不思議だなぁ、美味しかったなぁと思いながら店を出ました。
人形町探訪は次ページに続きます。
水天宮前駅にもどる途中、そうだお菓子を買っていこうと壽堂さんに寄ることに。のれんを潜りどれにしようかお菓子を見ているとサッとお茶がでてくる。1884年創業という老舗の昔ながらの佇まいがやっぱり素敵!と思いながら黄金芋を購入した。
水天宮前駅に着いて、珈琲を飲み、神社にお参りし、お昼ご飯を食べ、お菓子を買って同じ駅に戻って来るのに約2時間。駅の周りのちいさいエリアひとまわりでめちゃくちゃ満喫できた人形町でした。