「現場が終わって帰る時、いつもなら「お疲れ様!」と挨拶をするところ、「よいお年を!」にきっかり変わるのが12月、最終週。
日曜日が来て月曜日が来て、いつもと同じ配列の一週間が続くだけなのに、やはり新年を迎えるというのは背筋がピンと伸びるというか、不思議な緊張感があるというか。
「ダラ〜っと過ごすとボヤ〜っとした一年になってしまうのではないか?」
ただの心配性・・、なんだか張り切って起きちゃう元日の朝。
(特に東京は普段より車の数が減るせいか、寝ているのが勿体無いほど朝がピカピカしています)
と言いながら・・元日を迎えるまでの時間は怒涛中の怒涛。
外仕事や家仕事を通常通りコツコツこなしながら、そこに加わるおせち作り!!
そう「飽きるまで作ってみよう!」とここ数年、自分自身にトライしていて、楽しくもあり(勝手に)苦しくもあり。
(一昨年のおせち。昨年は喪中だったので、お重に詰めない「おせちもどき」を作りました)
完成を振り返れば出来上がった事への喜びは何事にも代えがたいほど嬉しいのだけど、そもそも何をどう作るのか、その料理にはどんな意味が込められているのか・・
不勉強過ぎる私はおせちレシピを見ながら意味を学び、別の本で気になったレシピに惹かれては意味を知り、結果「どの本のどのレシピを作ろうと思ったんだっけな?」と混乱して途方にくれるという・・毎年恒例のこのパターン。
そんな混乱とミスを減らすために、夫やお客様が喜んでくれたものだけをしっかり作ることに決めました。
(鹿児島出身の夫の味をどこかに取り入れる小さな努力も・・・)
中でも外せないのは、栗原はるみさんレシピの「なます」。
大根、人参、干しシイタケに、油揚げの内側をこそげて和え衣に加えた、すりごまたっぷりの優しい一品。
美味しいので絶対に作るぞ!と。
このお料理に必要な人参を育てるべく、8月中旬、畑で種まきをして準備スタート。
マルチと呼ばれるシートの穴の中に金時人参など数種類の人参の種を蒔き、およそ4ヶ月後、生い茂っていた葉が枯れたあたりが収穫時(そう教わりました)!
クリスマスの翌日、まっすぐ素直に育たなかったのもありながら、無事に金時人参を収穫する事が出来ました。
なますはもちろんの事、お雑煮、お煮しめにもしっかり使おうと思います。
こうしてこの日は他の野菜たちにも挨拶をして2017年の畑納め。
畑ファミリーの皆様にたくさんの指導を頂いたことに感謝し、畑にもたくさんの野菜を育んでくれたお礼を伝えました。
始まったばかりのこの連載にお付き合い頂いている読者の皆様に、2018年も「畑からこんにちは!」がスクスクと楽しんで頂けるよう、精一杯頑張っていきたいと思います。
引き続き宜しくお願いします!
そして、どなた様も素晴らしき年末年始をお過ごしくださいませ!!
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
Web連載 「加藤紀子@山形」 http://www.okaze-gatta.jp/essay
「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/
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