こんには、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
前回に引き続き「中途覚醒」を防ぐためのお話しです。
「中途覚醒」は夜間寝ていても何度も目が覚めたり、再度就寝することが難しくなることですが、前回は日中の「水分摂取」の見直しをご提案しました。
(前回の記事はコチラ)
もうひとつの見直しポイントは、「夜間照明」の調節です。
夜間あなたが目を覚ました時に、まず、どの電気をつけますか?
パートナーさんを起こさないように、電気はつけない?
ベッドサイドのライト?
部屋全体を照らす蛍光灯?
それとも、元々電気をつけたまま寝ているとか?
いろいろなパターンでみなさん起きられるかと思いますが、トイレに行こうとして、電気をつけないのは転倒などの危険性もありますし、お勧めできません。反対に、部屋中もしくは廊下など煌々と明かりをつけるのも考えものですよね。
眩しいくらいの光は脳への刺激となり、再度寝ようとしてもなかなか眠れなくさせてしまいます。
安全面からも点灯は必要ですが、できれば「目線より下」に灯りを持ってきていただくのがベストです。
目線より下の灯りとは、ホテルのベッドサイドテーブルの下のような感じの灯りです。
光源が直接目に入らず、ベッドから起き上がる時や、廊下などもフットライトがお勧めです。
もちろん、スマホはNG!
せっかく光源を避けていたのに、強い光を見ては台無しです。
夜間に起きて時間確認のためについ見てしまいがちなスマホですが、手にとってついつい連絡ごとへの返信やゲーム、インスタチェックなどを始めてしまえば、どんどん頭は覚醒して交感神経が優位になってしまいます。
スマホは寝る1時間前には遠ざけ、なるべく枕元などには置かない等の習慣をつけた方がいいかもしれません。(なかなか難しいですけどね)
それでも眠れない時はどうしましょう?
ご提案は、「15分以上眠れない時は、ベッド(寝床)から出る!」です。
眠れない、眠れないと悶々としながらベッドで朝を迎えるのはNG行為です。
眠れなくても目をつむって、ジッとしていれば、じきに眠くなる…と、言われた方もいるかもしれませんが、お年頃マダム世代は、すっぱりベッドから一度出ましょう。
ベッドから抜け出したら、先ほどのフットライトのように、間接照明程度にして、静かな音楽をかけ、白湯などを少し飲みつつ、今度のバケーションの行き先なんかを妄想してみるのもいいかもしれません。
人の体には多くの体内時計があります。
大きく一日がかりで動くものもあれば、小刻みに反復する時計もあります。
そのためボーっとしていると、眠気も次の小さな波がやってきます。
波の目安は、あくび。
あくびが出始めたらベッドにそっと戻りましょう。
また、ゆっくり夢の続きが見られるはずです。
大事なのは「ベッドを眠れない場所にしないこと」。
朝まで「眠れない、眠れない」と思って過ごしてしまうと、翌日また同じ状況になって「今夜も眠れないかも……」と、自分に暗示をかけてしまいます。
人間は思い込みの動物です。
せっかく気持ちよく眠れる場所を、自ら苦痛の場所にしないためにも、眠れない時は、一旦そこから離れましょう。
睡眠はオーダーメイド。
その人にあった方法、その家にあった方法があります。
まずは、夜の主睡眠をしっかりとって、体を休めてくださいね。
今宵も良い眠りを!
ヨシダヨウコ
ネムリノチカラ