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女性ホルモンと閉経が教えてくれたこと

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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女性ホルモンと閉経が教えてくれたこと

これから体におこること

2019年、今年もよろしくお願いいたします。

早速ですが、写真は昨年末に行った私の「10周年感謝の会」の様子です。

皆さまにこの10年の感謝の気持ちをお伝えしたかったのと、

頑張ってきたけれど、もうこれまでのような働き方や生き方だと苦しくて。

還暦を前に、断捨離します。

これからは少しスローダウンさせていただきますと、

シフトチェンジの宣言のような会をさせていただきました。

不思議なくらい、あの日から私はうんと気持ちも体も楽になりました。

 

更年期は「揺れる時期」
閉経後は「弱くなる時期」

 

今回は、メノポーズカウンセラーの勉強や

産婦人科医対馬ルリ子先生とのセミナーの中で学んできたことと

私自身の最近の経験から、閉経後に私達の体におこってくることを書かせていただきました。

更年期、思えば私も揺れました。

体調も気分も感情も揺れに揺れましたが、いまや閉経後5年以上経ち、

更年期もおしまいになったのが判ります。

揺れさえもなくなりました。

すでに老年期のはじめに突入しているということになりますが。

閉経から1年、2年、3年と経つごとに、体に弱いところが現れはじめます。

写真は、対馬ルリ子先生のクリニックの待合で、検診結果を見ているところ。

あちこちと血液検査の結果が気になります。

ネガティブに怯えるためではありません。知っていることが重要です

水道管を考えて!ひびが入っていたら修理や補修をするでしょう。

修理や補修だけでなく人体の場合は予防や強化、丈夫にすることもできます。

知ることはポジティブなこと。作戦が立てられますから。

 

アワエイジ世代が意識したい病気① 
月経回数の増加がよんでくる病気

 

乳がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮筋腫等

 

私たち現代女性は昔に比べて、子供を産まなくなっています。

妊娠出産授乳している間は月経が止まります。

月経がなければ排卵もお休み。

たくさん出産していた昔の女性の月経回数は一生に50回程度だったとか。

※初潮が16歳くらい、閉経40代後半、産む子供の人数4~5人

今の女性の平均の月経回数は約450回。

排卵と月経回数が増えたことでおこる病気が増えています。

 

子宮筋腫も月経がなければ進みません。

乳がんは本当に多い、卵巣がんは静かに進みます。

月経、排卵回数が劇的に増えたことが関係しています。

子宮体がんは月経不順と関連しています。

不規則な月経が続く更年期、50代は子宮体がんが増える年代です。

女性検診を習慣に。相談できる婦人科のかかりつけ医を持ちましょう。

写真は、私と対馬ルリ子先生が2002年からやっている「女性ホルモン塾」から。

もう130回もやっています

「女性ホルモン塾」 http://cnet.gr.jp/hormone/

 

 

次ページに続きます。

アワエイジ世代が意識したい病気② 
閉経後は生活習慣病

 

女性ホルモンが落ちてくると、反比例するように上がってくる数字があります。

コレステロール、中性脂肪、耐糖能異常、肝機能異常、血圧、肥満度

の値です。

コレステロールは女性ホルモンの材料になります。

閉経以降、女性ホルモンを作らなくなりますから、材料が余ります。

ですから急に数字が増えたことにびっくりしなくてもよいと思います。

血圧が上がってきます。

血糖のコントロールが悪くなり、糖尿病に罹りやすくなります。

代謝が落ち肥満になりやすくなります。肝機能も弱くなります。

高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化等、

閉経を境に、女性は生活習慣病に罹りやすくなります。

これは絶対に覚えていて欲しいことです。

閉経からは婦人科にプラスして、内科のかかりつけ医を持ちましょう。

 

 

アワエイジ世代が意識したい病気③ 
女性ホルモンが守っていたもの

 

女性ホルモンは卵巣、子宮、乳房だけでなく、

私たちの骨、関節、筋肉、脳、情動、免疫、

自律神経系、ホルモン系を長年守ってきました。

それが外れるのが閉経です。

骨阻しょう症、大腿骨頚部骨折、関節リウマチ、

バセドウ病、精神神経病、アルツハイマー病など

男性に比べて圧倒的に女性に多い疾患があります。

いずれも、女性ホルモンがなくなることによっておこる疾患です。

単なる冷えと思っていたら甲状腺の病気だったり、

無理をすると免疫系の大きな病気にかかったり。

関節リウマチも甲状腺のバセドウ病も自己免疫疾患のひとつ。

甲状腺の病気は本当に女性に多い病気。

プロテクトが外れていることをわかっておく

というのも大事なことだと思います

 

 

はあ〜、書いた。
そして、医療だけでない普段の生活が大事です!

 

いろいろあるのだな、これからは、と思っていてくださいね。

決してこれを読んで暗くなることはないですよ。

明るく、作戦を立てるのです。

写真は、明るいでしょう。誕生日の写真です。

フレンチはやめて!居酒屋にしてもらいました。

体も楽でうれしい。

身の丈にあった、こざっぱりした生き方も自分を楽にする方法、ですね。

 

 

私の今年の健康

 

いろいろなことが出てくる時期ですが、食事や睡眠を見直そうと思っています。

運動も本当に大切。筋肉と骨は女性の最大の弱点ですから。

「階段を見たら薬と思え!」賢い先輩が教えてくれました。

写真はホノルルマラソンの10キロのラン&ウオークでいとこのマナさんと。

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