自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
今回からは具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
まずはじめにご紹介するのは、「高血圧ぎみの人」におすすめの毎日のツボ押しです。
「高血圧」はさまざまな病気をひきおこす因子のひとつになるので、高血圧ぎみの人は、ふだんから十分気をつけなければなりません。また、遺伝とも関係しているといわれているので、両親や兄弟、祖父母など家族に高血圧の人がいる場合は、要注意です。体調がそれほど悪くなくてもときどき血圧をチェックすることをおすすめします。
とくに頭痛やめまい、耳鳴り、動悸などがしたら、気をつけましょう。
なかでもストレスが一番の原因ともいわれているので、あまりため込まないように。ときどきリラックスする時間をもって発散させることも予防のひとつです。
東洋医学では「気」「 血」が頭のほうにアンバランスに集中していると考えます。血の巡りを良くして、足のほうにも「気」「 血」がいくようにします。
そのためのツボが「曲池(キョクチ)」です。ゆっくり5秒間押すことを7回繰り返すのを毎日続けるといいでしょう。
曲げたひじの内側あたりのツボ「曲池」を押します!
「曲池(キョクチ)」
「曲池」は、ひじを曲げたときにできる横ジワの、ひじ寄りの先端のくぼみの部分です。
そこを親指でゆっくり5秒間押してみてください。毎日7回ほど繰り返すことで、血圧を平常値に下げる働きが期待できます。
次回は、「動悸を軽減」させてくれるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子