自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
食べ過ぎたり飲みすぎたり…。ちょっとしたことで胃腸の調子が悪くなることはありませんか?
今回は、消化機能を回復させ、「胃腸の調子を整える」ツボをご紹介します。
忘年会に新年会、歓送迎会に暑気払い、ビジネスランチなどなど、世の中はご馳走の誘惑でいっぱい! 結局は飲みすぎ、食べすぎに繫がっていきます。そんな誘惑に弱い、愛すべき同志に、食べすぎ、飲みすぎで疲れた「胃腸の調子を改善して整える」ツボをご紹介します。
「梁丘(リョウキュウ)」といって、膝の上の山間のかけ橋のようになったところで、丘陵のようなところという意味のツボ。いわゆる膝のお皿の上の外角から、太ももに向かって指3本分上のところにあるツボです。
胃のもたれには、五臓六腑の「脾」と「胃」の働きがとても関係しています。口から取り入れた食物は胃で消化されて脾の臓で吸収され、力になるのですが、胃腸の機能が弱まると、それらの消化機能がうまくいかなくなります。
そこで「脾胃」のツボ「承満(ショウマン)」で胃腸の調子を整えて、胃のもたれやお腹のはりといった症状をなくし、消化機能を回復させましょう。
食べすぎ、飲みすぎで疲れた胃腸を元気にしてくれます!
「梁丘 (リョウキュウ)」
「梁丘」は、膝のお皿の上の外側角から太ももに向かって指3本分上のところにあります。
親指を重ねて、しっかり10秒間押し続けたら、ゆっくり離す。これを左右とも、5回ほど繰り返しましょう。
「承満(ショウマン)」
「承満」は、みぞおちとお臍の中央地点から左右に指3本分外側にあります。
中指をツボに当て、人差し指、薬指を添えて安定させ3本指でゆっくり20秒間押しては離す、これを5回ほど繰り返します。
次回は、なかなか人には言えない「痔の症状を緩和」するツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子