自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第3章 朝の「困った!」をすっきり
すぐ実践できるツボ押しをご紹介。
飲みすぎてしまった翌朝の不快感…。早くどうにかしたいものですよね。
そんな「二日酔いで冴えない」ときは、ぜひここのツボ押しを試してみてください。
飲みすぎて「二日酔い」で泣かされた経験はだれにでもあるでしょう! 胃がむかむかして、頭が痛くボーッとして表情が冴えない。そんなときにきくツボを紹介します。
ベッドの中で手のひら側の手首の真ん中からひじ方向に向かって指3本分のところにあるツボ「内関(ナイカン)」を左右ゆっくり気分がラクになるまで押してください。人によって押している長さは違いますが、わからなかったら2分ほど長めで。
次は手のひら側の手首の真ん中からひじの真ん中に向かい指4本分+3本分のところにある「郄門(ゲキモン)」を左右1分ほど押さえましょう。
「内関」は平衡感覚を正常にし、くらくらして気持ち悪いのを止めるのにぴったりのツボです。また「郄門」は、すみやかに邪を取り除くツボのひとつです。この2つは心包経という経絡にあるツボで六臓六腑の機能を助けて調整します。体のバランスを整えて新陳代謝を促進して水分調整をします。
長めにおせば、むかむかも頭重感もすっきりします!
「内関(ナイカン)」「郄門(ゲキモン)」
「内関」は手のひら側の手首の真ん中からひじ方向に向かって指3本分のところにあります。
「郄門」は手のひら側にある手首の真ん中からひじの真ん中に向かい指4本分+3本分のところにあります。
手首の真ん中からひじの真ん中に向かって伸ばした線上の中央と測ってもかまいません。ポイントは長めに押すことです。
次回は、目覚めすっきり! 「寝起きが良くなる」ツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子