自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第3章 朝の「困った!」をすっきり
すぐ実践できるツボ押しをご紹介。
起きる時間なのになかなか布団から出られない。きっと多くの人がこうして朝困っていることでしょう。
今回は、頭もすっきり、ぱっと目覚めることができる「寝起きが良くなる」ツボをご紹介します。
眠い! でも、起きなければ!! 毎朝、布団の中で繰り広げられる葛藤。そんなときにバッチリのツボが「足の臨泣(リンキュウ)」です。
目尻から始まる経絡にあるので、ここを押せば、思わず跳び起きてしまうほど目が冴えて、頭もすっきり。目覚めにとてもよくききます。最初から強く押すとかなり痛いので、徐々に力を加えていくことをおすすめします。
さらにキッチリ目覚めたいなら、眠れるツボで紹介している「失眠(シツミン)」に、前日にお灸をすえておいて、しっかり眠ったうえで、目覚めのツボである「足の臨泣」を押すと、さらに効果があがって気持ちよく目覚められるでしょう。
よく眠れるツボと目覚めのツボのダブルのツボ押しで朝もすっきり!
「足の臨泣(アシノリンキュウ)」「失眠(シツミン)」
「足の臨泣」は、足の甲側にあり、第4指と第5指の間を足首に向かってなぞっていくと最初に指が止まるところにあります。左右とも、親指でかなり強く押してもO K です。
「失眠」は、かかとの真ん中にあるツボで、親指を重ねて約20秒押す。それを3回ほど繰り返すと良く眠れる効果があります。
次回は、「低血圧ぎみの人」におすすめの、日々の生活の中での悪循環を解消するツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子