自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップで仕事も恋愛も成功させる
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
季節を問わず、乾燥によってできる小ジワってとても気になりますよね。
今回は、乾燥からくる「小ジワ」に効果のあるツボをご紹介します。
ここでは乾燥肌によってできてしまいがちな小ジワ対策にしぼって紹介していきます。ほかに乾燥肌についてに効果のあるツボもご紹介していますのでそれもあわせて参考にしてください(「しっとり潤い肌になるツボ」)。
いわゆるチリメンジワと呼ばれているものです。乾燥肌対策のマッサージとツボ押しを覚えたら、さらにチリメンジワをつくらない手助けをするツボを覚えましょう。
寒暖の変化が激しく肌のトラブルをおこしやすい季節やエアコン対策もこれでバッチリ。小ジワは、東洋医学では「肺虚証(ハイキョショウ)」と考えます。肝・心・脾・肺・腎の五臓の「肺」は呼吸や皮膚の調子、臓腑や器官の働きを調整するので「肺虚証」の「虚」とはそれらの働きが不足している状態をいいます。
つまり、乾燥によっておこる小ジワは、皮膚表面の水分だけではなく、体の内部の水分も不足していると考えていいでしょう。その症状に効き目のあるツボは「魚際(ギョサイ)」です。
小ジワをつくらない乾燥肌対策はこれでバッチリです!
「魚際(ギョサイ)」
「魚際」は、手のひら側の親指の下にあるふくらみの筋肉の外側のくぼみにあります。押すとくぼんでいて、痛みを感じる部分です。
反対側の手の親指の腹で、約5秒押してください。これを7回ほど繰り返します。
次回は、老けて見えてしまう「シミ対策」のツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子