自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップで仕事も恋愛も成功させる
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
紫外線などによる外的要因からだけでなく、内的要因からもできてしまうシミ。
今回は、そんな老けて見える原因ともなる「シミ対策」に効果のあるツボをご紹介します。
シミは、メラニン色素が沈着している状態のことで、色素沈着といわれ、褐色や暗褐色で、目の周囲、頰、唇のまわりなどに現れます。紫外線は四害線ともいわれ、色素沈着、老化、皮膚がん、皮膚炎の原因にもなります。
対処法としては、まずはシミの一番の原因といわれる紫外線から肌を守ること。UVカットの化粧品はもちろんのことメラニンの生成をおさえるアルブチン配合の美容液をつけるのもおすすめです。紫外線が原因のシミは外因的要素によるものですが、ストレスなどの内因的要素でもシミはできてしまいます。
東洋医学では「皮脳同根」といって、脳でストレスを感じ、悩みごとをかかえるとシミが現れると考えます。その場合は、ホルモンバランスを整え、内臓機能を高めて新陳代謝を促す「太谿(タイケイ)」というツボ刺激で、肌を内側から健やかにしていきましょう。
太谿は内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあります。
内臓機能を高めて新陳代謝を促し、肌の内側からのシミ対策をしてくれます!
「太谿(タイケイ)」
「太谿」は、内側のくるぶしのすぐ後ろとアキレス腱の間のくぼみにあります。入浴中などに押すといいですよ。
膝を曲げて、同じ側の手で足首をつかみながら親指を「太谿」に当て、反対側の親指を重ねて気持ちがいいと感じる程度に3秒ほど押す、それを5〜6回繰り返します。片方の足がすんだら、反対側も。
ホルモンバランスを整え、内臓機能を高めて新陳代謝を促すので、お肌のターンオーバーの手助けをしてくれます。
次回は、「脂性肌」をさっぱり整えてくれるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子