自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第6章 寝る前の5分間でラクラクボディになる
第6章では、よい眠りが得られるツボをご紹介。
布団に入ってもなかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚めてしまって熟睡できない、といった悩みはありませんか?
今回は、日々の生活のなかでさまざまな原因から起こる、「不眠症」に効果のあるツボをご紹介します。
たっぷり睡眠をとると、朝とても爽快で、やっぱり睡眠って大切なんだーと痛感します。
でも、仕事で夜中に帰宅することもあれば、翌朝早いとわかっていながら、ついついテレビを見て夜更かしをすることもあります。反対に、早く寝ようと思ってベッドに入っても、明日は早く起きなければ! と思うと、眠れなくなったりします。ほかにも、精神的な不安などから夜中に目が覚めてしまって熟睡できないとか、昼寝のしすぎや運動不足も原因として考えられます。
寝不足が続くと、頭がボーッとしてしまい、回転もいまいち。今では、安眠できる枕や音楽、香り、ハーブといった眠りを促すグッズがありますが、それらとあわせて、足を温め、眠れるツボ「失眠(シツミン)」を覚えると心強いです。かかとの真ん中にあるツボで、親指を重ねて20秒くらい押すのを3回ほど繰り返します。
また、市販のお灸も効果抜群。かかとは皮膚が厚いのでさほど熱く感じません。
安眠グッズの上手な活用とあわせれば、不眠症に効果抜群です!
「失眠(シツミン)」
「失眠」は、かかとの真ん中にある不眠の特効ツボです。
ここを親指を重ねて約20秒押すのを3回ほど繰り返すと効果抜群です。
【もっとイイネ!】
お灸も効果があります。お灸をするときは、どんなオイルでもかまいませんので、油を少し塗ってモグサをのせると落ちずに留まってくれます。
次回は、短時間でも「質のいい眠り」の確保に効果のあるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子