スマホやパソコンの利用で、疲れ目に悩む人が増加しています。
セルフケアで疲れ目を解消する方法について詳しくうかがいました!
目が疲れたらすぐ実行!疲れを取るセルフメソッド12
ヨガの呼吸法と目の運動を組み合わせた「眼ヨガ」。
いつでも気軽にでき、目の自然治癒力も引き出せます。すべて行っても、ひとつだけでもOK。
龍村 修さん Osamu Tatsumura
profile 1948年生まれ。早稲田大学文学部卒業。
龍村ヨガ研究所所長。NPO法人沖ヨガ協会理事長。
’73年に求道ヨガの世界的権威、沖正弘導師の内弟子になりヨガの道へ。
著書に『すっきり眼ヨガメソッド』(日本文芸社)ほか
※注意※
・目のまわりを刺激する際は、眼球に触れないように注意しましょう
・爪が長い人は切ってから行ってください
・糖尿病の人は医師に相談してから実践を
・力の入れすぎに注意し、強い痛みを感じた場合は中止してください
■ウォームアップ
目に新鮮な「気」を送ることで疲れを取り除くヨガ「照気法」。
スマホを見たあとや、パソコン作業の合間に、簡単にできるテクニックです。
まず手のひらをこすり合わせて温め、軽く丸めてお椀形にします。
手の中央が眼球の上にくるように、両手で両目を覆い、
手のひらから目へ気を送るイメージで、ゆっくり息を吸います。
目の疲れを口から出すつもりで息を吐ききります。10回。
1.眉間
首のコリからくる目の疲れにおすすめ。
眉間にシワが寄っている人は首がこっていることが多いので、眉間をしっかり刺激しましょう。
眉頭のあたりをギュッとつまみます。少しずつ指をずらしながら、周囲もくまなく押しもんで。
右手の人差し指と親指で眉間をつまみ、息を吸って、吐きながら押しもみます。
しっかりと骨をつまむ感じで強めに刺激を。左手でも同様に行い、
最後はゆっくり息を吸いながら緩めます。左右の指で10回ずつ。
2.眼窩の内側
眼窩とは、眼球の収まる頭蓋骨の凹みのこと。
パソコン作業による、腕の疲れやコリからくる眼精疲労におすすめです。
ココを押します!
目頭のあたりを、指で押しもむように刺激。少しずつ指をずらしながら、周辺もくまなく行います。
右手人差し指と親指で目頭のあたりをつまみ、息を吸って、吐きながら押しもみます。
鼻骨をしっかりつまむ感じで強めに刺激を。左手でも同様に行い、
最後はゆっくり息を吸いながら緩めます。左右の指で10回ずつ。
3.眼窩の上側
脳の疲れからくる眼精疲労に。
もんだときに、左右のどちらかに痛みを感じる場合は、そちら側の脳が疲れている証拠です。
眼球とその上にある骨の間に親指を入れ、中央あたりを刺激。
親指以外は額に当て、四指の間隔を離すと刺激がしやすい。
両手の親指を眼窩の間に入れ、四指を額に当てます。
息を吸って、吐きながら親指でツボを押しもみます。
親指で骨を上に持ち上げるイメージで強めに刺激して。
最後はゆっくり息を吸いながら緩めます。10回。
次回も疲れ目に効くセルフメソッド、ご紹介していきます。
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/上田恵子