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箱根の隠れ宿でのんびり湯治

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

普段は、寺社を巡る旅についての情報をお届けしていますが、温泉も大好き。

今回は、箱根の素敵な隠れ宿をご案内します。

 

温泉旅館に行くと、施設はゴージャス、お料理も豪華で食べきれないほどの量を出していただく場合が多いです。それはとても嬉しいことですが、時として、「あまりに華やか過ぎて、ちょっと落ち着かないかも」とか「お料理は、こんなにたくさんなくてもいいかな」と感じることもあります。

 

施設もお料理もサービスももっとシンプルでよいから、心静かに過ごせる宿はないかしらと探していて、インターネットで「養生館はるのひかり」のサイトを発見しました。

吉田養生館外

養生館はるのひかり

http://harunohikari.com/

 

 

サイト内には、『逗留湯治』、『温泉と食での「養生」を旨とす』、『連泊奨励』など、心惹かれる言葉がありました。お値段も、1万円台と比較的お手頃です。勇んで予約を入れようとしましたが、人気が高いようで、なかなか連泊が取れません。サイトをよく見ると、「おひとりさま連泊プラン」の先行予約もできるようですので、行ける日が決まったら、早めにチェックいたしましょう。

吉田養生館

小田急線の箱根湯本駅からバスで数分。アクセスはいたって簡単です。

茅葺屋根のどっしりした建物がフロントの役目をしています。

この建物は、もともと、さる著名な方の別荘の一部だったそうです。

吉田養生館中3

内部は土間になっており、これは新しく造られたもののようですが、おくどさん(かまど)があります。そして扉の向こうには、趣ある小さな庭が見えます。早くも、心安らかな時間を過ごせそうな予感がします。

 

土間の隣には、美しい仏様を祀った部屋もあります。

吉田養生館部屋

 

お部屋はシンプルですが、テレビ、金庫、冷蔵庫など、必要なものはすべてそろっています。書き物をするのに最適な机と椅子も準備されており快適です。

 

吉田養生館図書室

しかしわたしは、こちらの読書室が気に入り、お宿にいるほとんどの時間をこの椅子に座って過ごしました。

吉田養生館図書室2

健康になるための食に関する本、日本の古い建物に関する本など、興味深い本がたくさん用意されており、景色を眺めながら、ゆったりと読書。とても贅沢な時間の過ごし方です。

 

吉田養生館庭

連泊した場合は、チェックイン日とチェックアウト日を除く滞在中、近くの「天山湯治郷」という立ち寄り温泉施設に300円で入れる特別なチケットを購入することもできます。天山湯治郷までは、バスで2分、徒歩で15分。お宿の周辺には、お寺や神社、石畳の街道跡などもあるので、散歩がてらぶらぶら歩くのもお勧めです。

 

次ページに続きます。

吉田養生館食堂

お食事は、小田原にあったさる方のお屋敷の一部を移築した建物内でいただきます。

「養生食」とのことで、周辺で摂れた食材を中心としたお料理です。

吉田養生館食

さまざまな野菜を盛り込んだ「畑のごちそうサラダ」は、豆乳ドレッシングでいただきます。

吉田養生館食2

ごはんは発芽玄米、椀物は人参のすり流し。

この日の夕食は、全部で500キロカロリー未満。

 

 

吉田養生館朝ごは

野菜や豆腐だけの献立かなと思ったら、朝食には、相模湾で摂れた魚の干物も出ました。

実は夕食にもかつお節のダシなどが使われており、完全な精進料理ではありません。

吉田養生館朝ごはん2

小田原から取り寄せた手作り豆腐を使った湯豆腐もおいしい。

この日の朝食は370キロカロリー未満。

 

 

吉田養生館庭2

これまでは、温泉旅行に行くと、少し太って帰ることが多かったですが、今回は大丈夫そう。次は一週間ほど滞在し、身も心もより軽く、健康になりたいと思います。

 

 

吉田さらさ

公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせページ

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2


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