こんにちは。
少しご無沙汰してしまいすっかり肌寒くなりましたね。
毎年のことですが、秋からは観劇の機会が増えます。
まだそれほど寒くなかった秋の夕暮れ、久々の歌舞伎を堪能しました。
歌舞伎座はお着物の方も多いので、装いは少し綺麗目にと思います。
楽屋にご挨拶に行くような歌舞伎通の知人に聞いたことがあるのですが、
演者さんも、綺麗なお召し物が目に入ると、テンションが上がることがあるそうです。
それを聞いてからは、行く前にちょっと考えるようになりました。
今年の秋に購入した物が2点、エルメスのスカーフとセレクトショップで見つけたジャケットです。
黒のカットソーとワイドパンツは、Le pivot
靴はトリッペンで、クラッチバッグは7、8年前に海外で購入したものです。
サングラスはiban、銀座のバーニーズで購入しました。
特に探していなくても、サイズが合う物を見つけた時に即買いするものは、サングラスと靴です。
この2つは自分でお直しできないので、おさまりの良いものを探すのが難しいです。
この日の演目は三部あり、大阪城の落城の模様や、
江戸時代に長崎で実際に起きた事件を基にした演目など、分かりやすく楽しめたのですが、
最後の演目、坂東玉三郎さんの舞いが素敵過ぎました。
秋の情景に合うお着物を新調されたお姿が艶やかで、さらにその手首の動きが綺麗すぎて、
この舞いが見られただけでも、今日来て良かったと思わせて頂いた宝物のような舞いでした。
そして歌舞伎のお楽しみの一つに、幕間のお弁当があります。
歌舞伎座の中で用意するなら、予め予約をしておくことをお勧めしますが、
今回は展示会で本当にバタバタしていたので、うっかり忘れていたことを2日前に気が付きました。
そんな時は、銀座のデパ地下で買っていくもよし、地下の売店で買うもよしという感じです。
歌舞伎座の地下の売店は、個数限定のものはわりと争奪戦です。
今回は着いたのが開演の30分前だったので、幕の内は売り切れ。
天むす弁当となりました。
膝の上に乗せるので、ハンカチはいつも3枚持って行きます。
1枚はお弁当用、1枚は足元に敷いてバッグを置き、1枚は普通にハンカチのお役目。
お弁当に話を戻しますが、
夜の部の場合、休憩が2回あって、1度目にお弁当を頂くのですが、
私は、3階のお食事処「花篭」を予約してそちらで頂くか、
お弁当なら、銀座や築地で購入して持ち込むことが多いです。
どんなお弁当にしようかなと考えるところから楽しみな感じです。
3階・のれん街も歌舞伎座ならではの雰囲気が楽しめて、ここでしか買えないお菓子もありますが、
夜の部だと2回目の休憩時は閉店しているので、先に買っておく方がいいですね。
観劇が終わって外に出るとすっかり夜になっています。
この夜空と歌舞伎座のコントラストも好きな景観の一つです。
初めて歌舞伎座に来た時は、敷居が高いような、わかるかなぁ・・・といった気持ちでいたのですが、
観劇が終わって、こんな風に夜空を見あげた時、日本人で良かったなぁと思いました。
自分の仕事にも通じるようなとても大切な気持ちで、毎回思い出すために、空を見上げて帰ります。
先日ある授賞式パーティにも出席。次のページでご紹介します。
余談ですが、先日こんなパーティがありました。
20代の頃からのご縁で、糸のエンジニアと自らおっしゃられる
物作りの大大先輩(左から3人目)・大正紡績の近藤さんが、2017年度のグッド・エイジャー賞の中の特別枠で、
日本の技術遺産におけるマイスターを受賞された授賞式のパーティです。
(*グッドエイジャー賞:日本メンズファッション協会が主催する賞の中で、素敵に歳を重ねられている方に送られる賞です)
https://ameblo.jp/mens-fashion-unity/entry-12312156645.html
近藤さんは、オーガニックコットンや、今では当たり前になっている
粗挽き杢の糸やムラ糸の一部を、最初に開発された方なのですが、
作るだけではなくて、継続して生産できる仕組みまでオーガナイズされるところが
稀有な本当に素晴らしい方なんです。
滅多にお会い出来なくて、私も20年以上前からのご縁なのですが、
5、6回くらいしかお会いしてなく、思い出した時にふらりと寄ってくださる・・・という感じです。
受賞式は高輪のプリンスホテルで行われました。
コートとストールを預けて、会場は暖かいので、そんな時はレースです。
すっかり大人になったと思っていても、自分より上の世代の方たちが今なお牽引して下さっていることは、
歌舞伎の世界も、物作りの世界も、一緒なんだなと実感した出来事。
まだまだ頑張ろうと思えた2つのおでかけでした。
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