2018年のNHK大河ドラマは、「西郷どん」
上野の西郷隆盛像の近く【清水観音堂】に行ってまいりました。
国の重要文化財に指定されています。
清水観音堂は、数多ある寛永寺の子院のひとつです。
1631年、京都の清水寺を見立てて建立されました。
不忍池に臨む正面に舞台があります。
歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にも描かれていて、
有名な景観となっています。
浮世絵好きの私。
「名所江戸百景」で描かれている江戸の名所を訪れることを、
ちょっとした楽しみにしております。
次に続きます。
私が今までご紹介した中では、
「名所江戸百景」に描かれているんです。
浮世絵にも描かれていて有名な清水観音堂の「月の松」は、
松の枝を丸め、満月に見立てています。
枝の合間から不忍池の弁天堂が臨める風流さ。
江戸に生きる人が楽しんだであろう景色に思いを馳せながら眺めると、
浮世絵で描かれている景色が重なります。
そして、上野戦争、関東大震災、第二次世界大戦をくぐり抜け
江戸の時代より今尚残存するこの場所に、強い力を感じます。
現在の月の松は、
2012年に150年ぶりに復元したもの。
およそ3年半の月日がかけられています。
現代の技術もさることながら、
江戸の職人さんの高い技術が伺えます。
復元にあたり、4本のうちの2本が育ち、
予備としての小ぶりの1本は、
少し視線を移すと見ることができます。
本尊は、秘仏・千手観世音菩薩。
京都の清水寺より奉安されています。
御開帳は、毎年2月「初午(はつうま)法楽の日」のみ。
そのため、この日は多くの参詣者が訪れます。
浮世絵にも描かれている様に、
清水観音堂は、江戸時代、桜の名所でもありました。
現在も秋色桜(しゅうしきざくら)が有名で、
美しい枝垂桜を愛でることができます。
今、上野はシャンシャンが旬ですし、
美術館や博物館を訪れる機会も多いと思います。
その折に、少しだけお時間を作って、
江戸時代のランドマークを楽しんでみませんか。
清水観音堂は、コンパクトに上野の杜の魅力を感じられる場所です。
2018年も女史の皆様にとりまして、お幸せな日々であります様に。
清水観音堂