最近、薄毛が気になってきた、という人、少なくないのではないでしょうか。美髪の基本ケアを毛髪診断士の田村マナさんに伺いました。
田村マナ(たむら まな)
美髪アドバイザー、毛髪診断士、スカルプケアリスト。国際線のCA時代に、機内の過酷な環境による髪のトラブルに悩み、髪の専門家に転身。現在は「美髪メソッド」の情報発信や啓蒙活動、商品開発など幅広く活動中。これまでに約15000人を指導し、薄毛、抜け毛、白髪といった深刻な悩みを改善してきた。その確かなメソッドで20代~80代まで幅広い年齢層から支持を得ている。
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田村さんは、自身が抜け毛に悩んでいたことで26歳から髪の世界へ。多くの人が髪の悩みを抱えていることを知ったそうです。
「薄毛や抜け毛、白髪で悩んでいる人が本当にたくさんいて驚きました。ところが、多くの人は悩むばかりで何もケアをしていないか、間違ったケアをしている。健康な髪の基本は頭皮です。硬くて薄くなった頭皮のままでいると、どんどん薄毛や白髪が進行してしまいます」
薄毛や白髪に悩みながらも何も頭皮ケアをしていない人、次の画像に注目です!
「健康な頭皮は、弾力があって厚みがあります。血液からたっぷりと栄養が届く状態です。まず、今の状態をスコープで見てみましょうか」
ライターSがスコープで頭皮をチェックしてもらったところ…
結果は下の画像。左が田村さんの健康な頭皮、右がライターSの頭皮です。
左は毛穴がふっくらとして弾力と厚みがあり、太い毛も生えています。対して右は頭皮が薄っぺらで、細い毛が1本しか生えていません。髪の立ち上がり(ハリ・コシ)もなく、弱々しく倒れています。
「これは放置すると薄毛一直線ですよ。すぐにでも頭皮のマッサージを始めて、やわらかくしておかないと!」
では、皆さんも頭皮の硬さチェックをしてみましょう。次のページへ!
■多くの人は頭皮がぺったんこで毛細血管を圧迫!
健康な頭皮と、薄くなった頭皮、こんなにはっきりと毛穴の差があるのに驚きです。では、読者のみなさんも自分の頭皮がやわらかいのか硬いのか「頭皮の硬さチェック」をしてみましょう。まず、こめかみを人差し指と中指で1センチくらい上げ下げします。その動き方を覚えておきます。
次に、頭頂部の頭皮を左右から中央に向かって動かします。こめかみと同じくらい動いた人は頭皮がやわらかい状態、あまり動かなかった人は頭皮が硬いのだそう。
「頭皮は筋肉ではなく膜なので、触ってあげないと動きません。また、最近は肩こりなどで首や肩の筋肉が縮こまり、頭皮が下に引っ張られている人も多く見られます。この状態だと毛細血管が押しつぶされてしまい、血行不良になります。ですから、血行促進する頭皮マッサージはとても重要なんです。東洋医学では髪のことを『血余(けつよ)』といいます。余った血が髪を作るという考え方です。また、シャンプーの語源はヒンズー語でマッサージのこと。髪を洗うよりも、地肌を洗うことが本来の目的なんですよ」
■シャンプーの目的はマッサージであり、地肌ケア
「頭皮の皮脂はTゾーンの3倍もあります。顔は毎日洗うのですから、頭皮も毎日洗いましょう。シャンプーの前には地肌をブラッシングして、ぬるま湯で地肌を2分くらいしっかり温めてからシャンプーを。毛穴の中の汚れを浮かすように、指の腹でやさしく洗うことが大切です。この洗い方で、地肌がマッサージできます」
セグレタから新しく出た「地肌も髪も洗えるマッサージ美容クリーム」は、1本でシャンプー、コンディショナー、マッサージになる優れもの。これなら頭皮マッサージを習慣にできそうです。
「私も使ってみましたが、指どおりが滑らかでマッサージしやすいですね。これまで頭皮マッサージの習慣がなかった人は、シャンプーの時間をマッサージタイムに兼ねてしまうのはとてもおすすめです。私がこれまでアドバイスをさせていただいた方みなさん、80代の方でも地肌のマッサージで健康な髪を取り戻しているんですよ」
頭皮ケアでいくつになっても美髪になれるとは。簡単マッサージ習慣、さっそく始めたいですね。
セグレタ 地肌も髪も洗えるマッサージ美容クリーム 360ml
泡立てずに洗えるクリームタイプの洗髪料&髪と地肌のトリートメント。「地肌と髪の美容液成分EX」配合。髪内部、地肌の角層まで浸透し、乾燥してかたくなりがちな地肌にうるおいを与えて、やわらかくほぐします。髪に根元からハリ・コシを与えます。さらっと軽やかに洗い上げるうるおいキープクレンジング処方。
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撮影/藤澤由加 ヘアメイク/木村三貴 取材・文/島田ゆかり 撮影協力/UTUWA