地下鉄烏丸線「北山駅」のそばにある「京都府立植物園」。大正13年(1924)に開園した日本最古の公立総合植物園です。約24万平方メートルの広大な敷地では、約1万2000種類の収集栽培植物が見られます。春は桜、牡丹、菖蒲、バラなどが咲く、そこは京都市民の憩いの場所。年間パスポートも購入し、毎月のように訪れる私とって、観光客が少ない植物園は、のんびりベンチで寛いだり、本を読んだり、気兼ねなく過ごせる緑の楽園なのです。京都の観光地めぐりに疲れたら、ぜひ植物園へ。
そして植物園散策の後、ぜひ寄りたいのが、北山通に面する植物園の入り口の脇にある「IN THE GREEN」。本場イタリアの薪窯で焼く本格的なナポリピッツァが評判のお店です。植物園の緑がそばに迫る大きな窓、カジュアルでおしゃれな雰囲気のインテリアの店内は、とても心地よい開放的な雰囲気にあふれています。また風が渡るテラス席もあり、まさに木々の中で過ごしている気分に…。
さて、このお店の評判のナポリピッツァを作るのは、シェフの鳴嶋さん。イタリアで修業されたピッツァのスペシャリストです。毎日仕込むピッツァ生地。十分膨らんだ生地を見事な手さばきで伸ばして行きます。「ナポリピッツァの特徴は、皮のほどよい弾力と具の多さです」と鳴島さん。ピッツァの種類はなんと14種類以上あるそう。
この日注文した定番の「マルゲリータ ピッツァランチ」(1000円)は、オリジナルのトマトソースをたっぷり塗った生地に、週2回イタリアから直送されるフレッシュなモッツァレラチーズをのせて、バジルを散らした人気の味。それをイタリア製の本場の薪窯の中へ。わずか2分ほどで香ばしいピッツァの出来上がり。焼き具合などにも、熟練の技が発揮されます。
サラダとスープもついたランチセットに、さらにジンジャーエールをプラス(200円)して、植物園の緑を眺めながらのランチタイムの始まり…。
ふっくらし盛り上がった縁…カリカリとした食感の香ばしい皮です。そして具ののった部分は、モッチリ。チーズのまろやかな味わいが口にひろがります。ピッツァのランチは、日替わりのもの(1200円)もあり、異なる味わいも楽しめます。
またパスタやグリーンカレー、肉料理や野菜中心のヘルシーランチなどもあり、すべて1000~1200円というリーズナブルな価格が魅力的。「美味しい料理と素敵な雰囲気…それでこのお値段って素敵!」と思ってしまいます。
ちょっとひと休みという方には、カフェとしての利用も可能。たっぷりクリームを添えた「エンゼルフードケーキ」や香ばしいワッフルなど、スイーツの種類も豊富。
さらにワインやカクテルの種類の豊富さも驚きます。ワインを味わいつつ、さまざまなイタリアンの品々を楽しむ、夏の夜も素敵でしょう。テラスでは手ぶらでできるBBQプランも大人気。
地下鉄の駅からもすぐという立地は、京都を訪れた人たちにも行きやすく、郊外のおしゃれな北山エリアでの食事は、より開放的な気分になるはずです。
IN THE GREEN
京都市左京区下鴨半木町 「府立植物園」北門横
☎075‐706‐8740
営業時間:ランチ11:00~15:00LO ディナー17:00~22:00LO(ドリンクは22:30LO)
カフェ11:00~22:30LO
無休
小原誉子ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」