ドラゴンボートってご存知ですか。
前回の記事でもちょっと書きましたが、ボートの先頭に龍の頭がくっついている長―いボートを20人で漕いで競う競技です。
はるか紀元前278年の中国の戦国時代、楚の国の政治家であった屈原が国を追われ石を抱いて抗議の入水をしたことがありました。これを知った近くの漁民達が屈原が淵に潜む大魚に襲われないよう、竹筒に蒸した米を詰めて水中に投げ込み、又ドラや太鼓を打ち鳴らして探し回ったのだそうです。慕われていたんですね。
それ以降、屈原が入水した旧暦5月5日の端午節にその霊を祭る小舟レースが各地で行われるようになり、これがドラゴンボートの由来だと言われています。日本の端午の節句や「ちまき」も、この竹筒の米が起源と言われているんですよ。
このドラゴンボートは、今では香港に拠点を置く世界ドラゴンボート連盟を中心に、世界中で競技される国際的スポーツです。男女問わず年齢問わず様々なカテゴリーのレースがあるので間口が広いのがこの競技のいいところ。日本ではまだ割とマイナーなのは残念ですが、東京と大阪では毎年国際大会も開催されているんですよ。
そんなドラゴンボートに香港時代のひょんな縁からチームに所属するようになって二年程。
漕ぎ三年と言われるドラゴンボートではまだまだひよっこにも成長していませんが(涙)それでもだいぶ面白さがわかってきたかな、というところです。そんな下っ端のそのまた下の私でも楽しんで参加できるのがファンレースと呼ばれる、いわゆる運動会的な大会。毎年夏に横浜で開催されるものも有名なのでですが、毎年東大島の河川敷で行われる大会も、その後みんなでBBQを行ったりして東京都内一のファンレースとして親しまれています。
今回はそんな東大島大会に参加してきたのでご紹介しますね。
ドラゴンボートは「龍舟」と書きます。
そのまんまですね(笑)
開会式では選手宣誓も。
レースはトーナメント制。
ファンレースなので、初心者でも子供でも参加OK。家族を連れてくる人も。通常のチーム名とは違い、遊び心あふれる(?)面白いチーム名も見られます。
Aトーナメントの優勝賞品は高級和牛肉!
Bトーナメントでは私の所属するチームは2つ出場したのですが、そのうち一つが見事優勝!
どれだけ練習がきつくても凹んでも、やっぱり勝つのは最高の気分!
これがはまってしまう要因なのかも?
閉会式、表彰式の後はお待ちかねBBQ。
普段はあまり交流のない他チームとも話せたり貴重な場でもあります。
まじめな話、誰にでもおすすめできるかと言えば、ドラゴンボートはスポーツとしては簡単ではない点も多い競技だとは思います。ある意味、こんな歳になって20代男子と同じことをするためにせっせと練習しているわけで、体力的にも身体的にも「正直それは無理っ!」と感じることもたびたびあります。
でも、面白いことに、スポーツってどの年齢から始めてもやればやっただけ確実に上達するんですよね。数年前からやっているランニングではタイムは縮まるしお腹はへっこんだし、ドラゴンボートでは最初はついていけなかったスピードで漕げるようになったり脂肪率も減りました(笑)。
トレーニング自体はけして楽しいわけじゃないけど、そんな目に見える達成感を感じることがなかなかなくなったOurAge世代にはとても貴重な機会なのではないかと思ったりしています。
それに、年齢問わず国籍問わずに様々な人とわいわい交流できるという面では、スポーツって本当に有効です。ドラゴンボートに限らず今更でもやってみたいなと思うものがあったら、入り口だけでも覗いてみるのは素敵なチャレンジだと思います。私のように全然違った世界が開けるかもしれませんよ。
ドラゴンボートとは? 参考URLこちら