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情熱のスペイン一人旅 その2 バルセロナ(後編)グルメとお楽しみ

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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情熱のスペイン一人旅

バルセロナ グルメとお楽しみ編

 

寺社部長の吉田です。前回に引き続き、バルセロナ一人旅の情報をお届けします。

今回は、1人でも十分楽しめるグルメと、現地発着の近郊ツアーなどのご案内。

 

まずは、グルメ。スペイン料理は日本人の口に合いやすいと言われていますが、本当にその通り。海がある国なので魚介類が多く、野菜、果物も豊富。バルセロナだけでなく、いろいろな地域で食事をしましたが、「これはダメかも」と思うものは、ほとんどありませんでした。ちゃんとしたレストランだと、量が多いので、1人だとちょっとつらい面もありますが、ピンチョスやタパスだったら、軽くさくっと食べられます。さあ、バルセロナ食べ歩きに出かけよう。

 

まずは朝食。今回泊まったのは、バルセロナサンツ駅近くのH10というホテル。中心部からは少しだけ離れていますが、地下鉄駅も近くて、交通の便は悪くない。お部屋のアメニティも完璧で、しかもお値段も手ごろでお勧めです。さらには、ここの朝食が実に素晴らしい。

ビュッフェ方式の朝食。よくまあ、これだけの種類をそろえたと思うほど、たくさんのものが並んでいます。ハム類だって、こんなにずらり。しかも、どれも美味しい。

オリーブも野菜も新鮮。

フルーツやスィーツもこんなにある!朝からたくさん食べられない自分の体質が恨めしくなります。特にお勧めはジュース。近くにオレンジの本場、バレンシアがあるためか、本当にフレッシュな搾りたての果汁が楽しめますよ。

たくさん取って来たものの、全部食べられるのかな?吉田が選ぶホテル朝食大賞第1位に決定かも。

 

 

ランチは、旧市街の「クアトラ・ガッツ」(4匹の猫)というお店でいただきました。1897年創業のピカソも通ったという由緒あるお店です。

一度閉店し、1981年に再オープン。けれど、古めかしい雰囲気はそのままです。

スペインと言えば豚肉料理。すごい柔らかくて美味でしたが、ちょっと量多すぎ?

 

 

 

街を歩けば美味しそうなお店に当たる。

スペイン名物、生ハムのお店。パンにはさむのはわかるが、なんと、アイスを食べる時のコーンにも生ハムを入れて食べるらしいよ。

ジェラート屋さんも、選べないほど種類が多い。

魅力的なお菓子屋さんも多いね~。

 

 

夜は、バルセロナ在住の日本人のおじさまが案内する夜遊び&グルメツアーに参加してみました。何人かの日本人観光客とご一緒に、三軒の店を回り、食べて飲んで、路地を散歩するという盛りだくさんなツアーです。

一軒目はピンチョス。ありとあらゆるものがパンに乗せてあり、楊枝で刺してあります。好きなものをとってきて、楊枝の数でお勘定というシステム。

ここだけでバルセロナ中のグルメを堪能できるのではと思うほど種類が豊富。

生ガキスタンドもあります。

 

 

 

二軒目はタパスのお店。

小皿料理というけれど、これが小皿?と思うほど量が多く、数人でシェアできます。

こちらは、ジャガイモの上にタコをのせたもの。たっぷりのオリーブオイルとパプリカがポイント。

エビの巻き揚げ、野菜の炭火焼き、奥はフォアグラ。豪勢すぎてすでにおなか一杯だが、さあ、次行こうぜ~ということで。

 

 

三軒目は生ハムで有名なお店へ。

右にあるトーストはこのまま食べるのではなく、まず、ニンニクを擦り付け、次にトマトを擦り付けて、真っ赤にしていただきます。

やっぱり欠かせないエビのアヒージョ。

焼いたしし唐も大人気。壁に「しし唐を食べてみなさい」という張り紙がしてあるほどです。

 

 

 

翌日は、地元の旅行会社が主宰するツアーでカタルーニャの聖地、モンセラットへ。黒いマリア像で有名なところです。モンセラットに行く前に、バルセロナから20キロほど離れたところにあるコロニア・グエル教会に立寄りました。石とレンガでできたユニークな形の教会で、これもガウディ建築の傑作のひとつです。

天井の複雑な構造に注目です。

引き続き、奇岩の山中にあるモンセラット修道院へ。ガウディはここを訪れ、サグラダ・ファミリア聖堂などのインスピレーションを得たとも言われています。

ええっ、あんな高いところに登るの?と思ったら、下からケーブルカーで行くと聞いて安心。

山腹にある教会堂に到着。ここで毎日ミサが行われ、願いを叶えてくれることで有名な黒いマリア像が祀られています。

ヨーロッパで最古の少年合唱団も有名で、ミサの際に歌ってくれるのですが、わたしが訪れた日はたまたまお休みに当たっていて残念。彼らは各地から集まったおぼっちゃま軍団で、こちらで寄宿生活を送り、併設の学校で一般の勉強もし、歌だけでなく楽器演奏も学ぶのです。

天気がよければ、このような大絶景も望めます。

 

 

その晩は、フラメンコを見に「エル・コルドベス」というお店へ。大人気なので、事前予約をしておくほうがいいです。ネットで簡単にできます。お食事つきコースとショーのみコースがあり、わたしはお食事つきコースをチョイス。

食事はビュッフェ形式。スペイン各地の名物料理がそろっていて、ここだけで、ちょっとしたグルメ旅ができてしまうほど充実しています。ガスパチョ、パエリア、ポテトサラダなど、どれも美味しい。

タコ、イワシ、しし唐、細いパスタのパエリアなどなど。ほかにもたくさんの種類があって、一回ではとても食べきれない。

さてフラメンコが始まりました。飲み物が一杯サービスされます。このような店はタブラオと言って、スペイン各地にあります。ここ、「エル・コルドベス」はバルセロナでも有数の歴史を誇る名店で、本当に優秀なダンサーしか出演できないとか。

ダンスだけでなく、ギター、歌、手拍子による演奏も素晴らしいです。特にギターの超絶技巧に聴き惚れます。

 

このように、一人旅でも十分楽しめるバルセロナ。スリや泥棒、デモが多い危険な街という情報も多いけれど、親切な人も多く、ホテルなどでは簡単な英語なら通じやすいです。3日間いましたが、それだけではとうてい味わい尽くせない素敵な街。ぜひまた来たいです。

 

 

吉田さらさ

公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

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