「洋食とワインのお店 浅井食堂」
「下鴨神社」の西、下鴨本通を渡り、さらに一筋西へ進むと一方通行の下鴨中通に出ます。その道沿いにあるレンガ色のビルの1階にある「洋食とワインのお店 浅井食堂」が、今回ご紹介するお店です。以前から、その評判は聞いており、ぜひ…伺いたいところでした。
店は、アンティークな雰囲気の設えで、落ち着いた雰囲気が漂い、ずっと昔からあるお店かと思うほど…。テーブル席とカウンター席があり、昼時は満席になる人気店です。メニューには、洋食を代表するハンバーグやフライのほか、ステーキ、そしてイタリアンかと思うパスタやピザなども並んでいます。
笑顔がステキなオーナーシェフの浅井幸雄さんは、ここ下鴨の出身。イタリアンのシェフとして有名イタリアンで長年腕を磨き、5年前に地元に店をオープンさせたそう。なるほど、それでメニューのラインアップに納得。
午後13時過ぎに友人と伺い、ランチメニューから選んだのは、店自慢のハンバーグとエビフライ(2尾)のセット(1500円)です。ハンバーグは、国産牛と豚の絶妙な割合の合挽肉を使用、玉ねぎなどのつなぎを使わず、肉だけを丁寧にこねて作ります。肉本来の旨味が、ジワ~と肉汁であふれ、たっぷりかかった特製デミグラスソースをからめいただく美味しさは格別。また新鮮な天然エビを使ったエビフライは、軽やかな衣に包まれ、円やかなタルタルソースを付けて…。数種類の野菜が入ったサラダは、お母様が自家農園で育てる旬の野菜なども登場しています。
京都には洋食店がとても多く、京都人のソールフードともいえる洋食には、それだけ厳しい目が向けられますが、ここには、市内だけでなく、わざわざ大阪などからも食べにくる人が多いというのが頷ける味です。
そしてここで見逃せないのが、手打ち麺のパスタです。この日は、「ポルチーニ茸と生ハムのクリームソース」のパスタランチ(1290円)を注文。「今は、ヨーロッパ産のポルチーニ茸が美味しい時期なので…」と浅井さん。その時期の旬の食材を使った手打ちパスタは、訪れる人の楽しみに。洋食店というより本格イタリアンに来たような味に感激。さすがイタリアンのシェフ…チーズの風味豊かなクリームソースは、あまりの美味しさにパンにつけてお皿をなめるように頂きました。
ランチセットには、飲み物も含まれ、コーヒーなど以外に、グラスワインが選べるとのこと。お昼からグラスワインを楽しむ、ちょっと贅沢なランチになりました。
実は浅井さんは、ワインソムリエでもあり、店内には、20種類以上のワインが常時あり、倉庫などに保管されたものは、数十種類におよぶそう。ディナータイムはお眼鏡にかかった世界のワインが味わえる店としても人気なのです。
「デザートも食べない?」と友人。食事前から気になっていたのが、「下鴨ワッフル」(ハーフ800円)。香ばしいワッフルの上に、風味豊かな自家製苺ジャムと甘さ控えめの生クリームがたっぷり。嬉しいのは、ハーフサイズがあること。ちょっと食べたい…という人には、ありがたいサイズです。
11時から始まるランチタイムは、平日も満席になることもしばしばなので、13時以降がおすすめです。週末は、家族連れで賑わい、夜も早めにいっぱいになるそう。
イタリアンシェフであった浅井さんが、あえて洋食店にしたのは、「親子三代で気軽に来てもらえる店にしたい…」という思いから…。上質の食材で丁寧に作られた品々は、どれもまた味わいたくなるものばかり。子供の頃に味わった美味しさは、きっと生涯忘れることはないでしょう。
「今度は、絶対夜にも来ようね~」とワイン好きの友人。さっそくディナーのメニューを熱心に読み始めました。
下鴨神社は、私にとって、よく行くお散歩コースですが、あまり下鴨中通まで来たことがありませんした。「もっと前から知ってればよかった~」と思わずにいられません。下鴨神社に参拝に訪れたら、ぜひ下鴨本通を渡り立ち寄ってはいかがでしょ。美味しくて、リーズナブルなランチタイムが過ごせます。
洋食とワインのお店 浅井食堂
京都市左京区下鴨松ノ木町43-1富山コーポ1階☎075‐706‐5706
ランチ 11:00~14:00LO ディナー17:30~22:00LO
月曜、第2・4火曜休み
小原誉子ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」
http://blog.goo.ne.jp/mimoron/