おうちで楽しむ、京の味と物
コロナウィルスの感染拡大で、不要不急の外出自粛が求められている今。「春の京都旅を予定していたのに~しばらく行けない!」と、がっかりなさっている京都好きのみなさんに、おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介していきます。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できる品々です。
第2回
祇園の老舗の人気和菓子を楽しむ 御菓子司「鍵善良房」
祇園四条通にある、創業享保年間の和菓子の老舗、御菓子司「鍵善良房」は、京都好きの人なら、きっと1度は訪れたことがあるのでは…。ここを代表する甘味の吉野葛の「くずきり」は、注文してから作られる店限定の品。京都に来たことを実感させる味のひとつです。
残念ながら「くずきり」は、作ってから賞味時間10分ほどなので、お店でしか味わえませんが、この店のオンラインショップには、おうちで味わえる品々がいろいろ揃っているのです。
そのひとつが、春から夏の限定の味「甘露竹(かんろたけ)」青竹の筒に入った水羊羹で、吟味した小豆と寒天でできた上品な甘さのみずみずしい味は秀逸。京都の清々しい竹林を思い浮かべるひとときへと誘います。クール便でお届けします。
(写真 10本竹篭入り4,700円 消費期限 冷蔵で5日)
さて御菓子司「鍵善良房」を代表するのが、阿波和三盆を使った「菊寿糖(きくじゅとう)」。菊の花を象った干菓子は、なんと江戸時代から作れているそう。中国の故事の長寿を司る「菊慈童」に因んだもので、祇園の銘菓と言われる逸品です。上品な甘さは、日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶とも相性がよく、心癒す味わいが口に広がります。健康長寿を願う干菓子は、この時期の贈り物にも喜ばれるのでは…。
(写真 28個 木箱入り2,000円 賞味期限90日)
また、京都らしい雅な雰囲気を楽しめるのが、「園の賑わい」という美しい干菓子の詰め合わせ。その昔、祇園祭の巡行に参加したという、艶やかな女人行列にちなんだもので、春は桜、夏は団扇など、四季の風物が散りばめられ、まさに京都を感じさせる品です。
(写真 木箱入り 4,000円 賞味期限30日)
さらにサツマイモを象った「おひもさん」は、9月上旬から5月中旬の販売の季節限定の品で、夏になると味わえないお菓子です。蒸してつぶしたサツマイモと白餡を混ぜ、シナモン(肉桂)をまぶして焼き上げた風味豊かな焼き菓子で、本物の焼き芋を思わせる愛らしい姿に思わず笑みがこぼれます。
(写真 12個竹篭入り 3,600円 消費期限5日)
ここにご紹介したのは、私が好きなものばかり…オンラインショップには、ほかにも味わいたくなる品々が並んでいます。おうちにいながら、京都気分…。
御菓子司「鍵善良房」は、変わらぬ趣とおもてなしで、京都に来られるのを待っています。
今、京都が恋しい方々は、ぜひとも祇園の味をおうちで味わってはいかがでしょう。
御菓子司「鍵善良房」のホームページからオンラインショップへ、どうぞ…
御菓子司「鍵善良房」本店
京都市東山区祇園町北側264
☎075-561-1818 店舗9:00~18:00
茶房の注文は9:30~17:45)
月曜休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」