おうちで楽しむ、京の味と物
コロナウィルスの感染で、不要不急の外出自粛が求められている今。
「春の京都旅を予定していたのに~しばらく行けない!」と、がっかりなさっている京都好きのみなさんに、おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介していきます。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できる品々です
第7回
明治期の西陣帯の文様をモダンな感覚のファッション雑貨に
「seisuke88 京都」
京都に暮らしてから、毎日のようにどこかへ散歩や自転車で出かける私にとって、リュックタイプのバッグは必需品。町歩きの途中、三条大橋の西側にあるファッション雑貨のショップ「seisuke88 京都」の前を通りかかった時、素敵なリュックに出会いました。
そのファブリックの文様の美しさに、つい惹きつけられてしまいます。
ここ「seisuke88 京都」は、15年ほど前にできた「京都生まれ、京都育ち」のファッションブランド。京都らしさを表現したファッション雑貨の先駆け的な存在です。
ただ、ここのファブリックは、ある意味でかなり硬派。洗練された品格を漂わせます。その理由は、ファブリックの文様に…。
京都西陣帯の老舗「菱屋善兵衛」の蔵から発見された、明治・大正・昭和初期の帯地の下絵や裂地などの洒落た模様をベースに、現代感覚の色彩を施した、モダンなファブリックが、この店の持ち味。カラフルな色彩であっても、決して甘すぎず、大人を感じさせるファブリックは、やはり時代を超えた美意識のパワーのなせる技。そのデザインの多くは、明治期から昭和初期という日本のデザインが大きく花開いた時期であり、京都画壇などで活躍した画家たちの手によるものも多いそう。高い美意識を備えた京都の日本画家ならではのゆるぎない品格が、その文様には漂っているのです。
また、このブランドを立ち上げたのは、「高橋練染株式会社」という太秦で70年以上、洋服生地の風合い加工や整理仕上げ加工を行う高い技術を有する会社。その優れた技術と経験により作られたファブリックは、色の美しさと共に、丈夫さを兼ね備えたものなのです。
特に、今回ご紹介するリュックは、キャンパス生地に弱撥水加工が施されているので、多少の雨でも中に水が滲み込むことはありません。さらに表面についた汚れも簡単に落とせ、生地の美しさを保つことができるのです。また、無地の部分は、アウトドアの製品に用いられるセルスパンナイロンという丈夫でしっかりとした素材を使っています。
いろいろなリュックを試した私にとって、このリュックの使いやすさはバツグン。まず、その大きさが、女性にとっては程よいもの。背中から外す場合もトートバッグのように持て、上だけのファスナーなので、出し入れの時に中身がこぼれ落ちることがありません。もちろんポケットもいろいろあり、すぐに物がバッグの中で行方不明になる私にとって安心。ペットボトルも外付けのポケットからすぐに取り出せます。今や、町歩きや買い物には欠かせない必需品。
無地のリュックが多い中、このファブリックデザインを前面に配した品は、まさにお洒落な大人のためのリュック。旅のカジュアルな服装にも似合います。
リュックと同じ文様のファブリックでできたポーチやトートバッグなど、ファッション雑貨もあり、トータルで楽しむのも、かなりオシャレかも…。
コロナ感染収束のための緊急事態宣言も、そろそろ出口が見えはじめた今、思い切り外の空気を吸いに出かけられる日もそう遠くはなさそう。そんな日を楽しみに、お出かけの準備を始めませんか。
もちろんリュックには、マスクと消毒用アルコールなども入れて…。
実は、この会社は、細菌やウィルスを含む飛沫や花粉、PM2.5 などをしっかりカットする進化銀制菌加工フィルターを含む4層構造の「進化銀マスク」を開発しています。
リュックと共に揃えたい品…『seisuke88 WEB SHOP』には、今欲しくなる品々が種類豊富に揃っていて、きっと旅心を刺激しそう。
sesuke88 京都
京都市中京区三条通河原町東入る中島町83
営業時間 11:00~19:00
月曜休み(祝祭日の場合は営業)
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」