最近はおでかけしようにも、イベント自体がなくなったり、開館していなかったりとか。
でも、引きこもっていたくはないし、どこか行きたいなあ。
こんなときは、やっぱり神頼みかも!
というわけで、気になっていた神社巡りにおでかけすることにしました。
まず向かったのは、未だ観光客で賑わう築地場外にある波除稲荷神社。
今は移転した市場の守り神としても有名です。稲荷神ですから、ご利益はもちろん商売繁盛。その他にも、災難を除け波を乗り切る力を与えてくれるともいわれていて、厄除けにもぴったりなのです。
名前から分かる通り、江戸時代はこの辺りまで海でした。築地の埋め立て工事に難航したところ、海で発見された稲荷神体の御神体をここに手厚く祀ったことで海が収まり、1659年にぶじに埋め立てが完成したことから厚く信仰されるように。
境内に入ると、まず目に入るのが日本最大の「天井大獅子」です。高さ2.4m、幅3.3m、重さはなんと1トン!樹齢約三千年の黒檜で仕上げられているそうです。
実は波除稲荷神社は獅子で有名な神社。獅子は「一声で万物を威伏させる」と言われています。6月の祭りも獅子祭りといわれているくらいの縁の深さなのです。
この天井大獅子は参拝するとお願い事を叶えてくれると言われています。獅子殿の前に置かれている「願い串」に願い事を記入して獅子の頭の裏側に回り、獅子の舌のところにあるかごに直接自分で納めます。そうすると獅子が願いを飲みこみ叶えてくれるのだそうです。面白いですね。
さらに、この大獅子は実は一対になっています。こちらは雄ということになっていて、もう一体は「お歯黒黒獅子」という雌です。江戸時代の既婚女性の象徴であるお歯黒をしているなんて面白いですよね。
高さ2.2m、幅2.5m、重さも700kgと、大獅子に比べて少々小ぶりですが、美しい漆塗りのこちらの獅子も一見の価値ありです。
つきじ獅子祭では、神輿だけでなく、この獅子頭のどちらかがお神輿のように渡御されるのも珍しいように思います。さらにはお歯黒の方は担ぎ手が女性のみだということ。やはり市場という場所柄、男女差などないということなのでしょうか。
また、こちらでは境内に七福神が全て揃っているのもうれしいポイント。御朱印が趣味という方も増えてきましたが、こちらでは毎月一体ずつ七福神が開帳されその御朱印がいただけます。さらに全部集めると、12月に行われる弁財天大祭で、記念品がいただけるのだそう。これはつい通いたくなりそう。
さすが市場の守り神、食べ物系のユニークな石碑もたくさん!
こちらは卵。
海老と寿司もあります。
築地っぽい!
活魚と鮟鱇なんかもありましたよ。
こじんまりとした神社ですが見所はつきません。
機会があったら是非おでかけしてみてくださいね。
せっかくここまできたら、おひざ元の築地場外も探索してみましょう。
神頼みと美味しいもののコラボのお得感、おすすめですよ。