見渡す田んぼの稲は頭を垂れ、ほんのり黄金に色づいてきました。
ベゴニア畑は、美しい色とりどりの宝石の粒が蒔かれたように、輝いてます。
まだまだ暑いですが、徐々に季節は移り変わっていくんですね。
さて、皆さんは「田んぼアート」ご覧になったこと、ありますか?
たしか青森県が発祥で、いまや全国にたくさんありますね。
米の国・秋田に生まれて、実はまだ見たことがなかったのです。
今回やっと、生で田んぼアートを見ることができました!
昨年3月に、私のブログに載りました秋田内陸縦貫鉄道、その路線沿いに田んぼアートがあるんです。偶然にも3月のブログのときと同じオレンジ色の列車で、内陸線・小渕(こぶち)駅まで行ってきました。
昨年はお伽噺の中のような雪景色、今回は溢れんばかりの緑に囲まれ、陽の光をうけて眩しく輝く清流を見ながら、心癒される田舎の路線を揺られてきました。
連休明けの平日なので、上りの鷹巣(たかのす)方面はとても空いてました。
端の席に座った私の逆端に、1人お客さんがいて、超ソーシャルディスタンスなので、ちょこっとだけマスクをはずして記念撮影。
本題の田んぼアートです。
まずは角館(かくのだて)駅を出てまもなく、人気のチコちゃんとキョエちゃんが!
撮影スポットですので、アナウンスのあと、列車は徐行運転をしてくれます。
次は上桧木内(かみひのきない)駅ホームの前。
上桧木内で毎年2月10日に行われる、大きな大きな紙風船を気球のように膨らまして空高く舞い上げる、神秘的な伝統行事があります。その紙風船を見上げる秋田犬、という絵柄の田んぼアート。ここでも徐行運転してくれます。
次の阿仁合(あにあい)駅から小渕駅の間には、内陸線の愛称である「スマイルレール」と描かれたアートがあるのですが、ここは徐行運転は無し。なので上手く撮れていませんが、よく見ると「スマイルレール」の文字がわかるかと。
小渕駅で降りて、帰りの列車を20分ほど待ちます。駅、といっても、上の写真を見てわかるように、待合室ですね。田舎ならではの、ほのぼのとした雰囲気がいいでしょう?
ホームの近くに、立派なカメラと、機材を積んでいるらしき車と、音声さんのような方がいて、邪魔になってはいけないので小渕駅の写真は撮らず、中の長椅子だけ撮ってきました。なので外観は小渕のホームページからお借りしました。
1両だけの内陸線の列車は、切符を買って後ろから乗り、前から降りるときに車掌さんのところで切符か運賃を置いてくるというもの。有人駅では 駅員さんに渡します。
私はお得なウィークデーフリー切符を購入したので、途中下車のときに車掌さんに見せて、また乗るときはそのまま後ろドアから乗り、降りるときに、この日は駅が既に営業終了していたので、車掌さんに切符を渡して降りました。
なんというか、バスの感覚ですかね。そんな感覚も楽しい秋田内陸縦貫鉄道。
森の中から姿を見せ、濃い緑をバックに駅に近づいてくる紫色の列車に、映画のワンシーンを観ているようで、心が踊りました。
時間の都合で小渕駅までしか行けませんでしたが、小渕の次の前田南(まえだみなみ)駅と阿仁前田(あにまえだ)駅の間には、スマイルくんが。もっと先の縄文小ヶ田(じょうもんおがた)駅から終点の鷹巣駅の間には、国の史跡に指定されている、秋田県北秋田市脇神字伊勢堂岱(わきがみあざいせどうたい)にある、縄文時代後期前半の遺跡、伊勢堂岱遺跡(いせどうたいいせき)のマスコットキャラクターである「いせどうくん」と、誰もが知っているキティちゃんの絵柄があります。これらは見に行けなかったので、こちらもホームページからお借りしました。(許可を得て掲載しています)
テレビや写真で見るよりも、やはり生で見る田んぼアートはいいですね! 内陸線のサイトには、アート作りの様子も出ていますので、ぜひご覧になって、そして皆さんも機会があれば、どこかの田んぼアートを見に行ってみては? 今年は見頃がもう終わってしまっているかもしれないので、来年ぜひ! 楽しくて、細かい技のすごさにも感激、そして癒されますよ。
秋田県内には、八郎潟(はちろうがた)にもあるので、そちらは来年行ってみたいと思ってます。