青森県の恐山・富山県立山と並ぶ、日本三大霊地のひとつである、川原毛地獄 (かわらげじごく)。秋田県湯沢市にあり、私は最近ここの存在を知りました。
この日は秋田市内での用事のあと、駐車場までの途中の公園で、ちょっとしたオーナメントを作るために松ぼっくりを拾ってきました。
公園内の建物の陰で、昼間見られるのは珍しい、すばしこいヤモリを見つけて楽しくなり、綺麗な青っぽい色をしたカエルも見つけて、あとはどうかなと、虫探しをしてる私です↓↓。
その後、川原毛地獄、川原毛大湯滝 (かわらげおおゆたき) へ行ってみたくなり、急遽高速道路を使い湯沢市まで。インターを降りてから、40分以上かかりますが、そんなドライブも楽しい。
いよいよ山道にさしかかり、ところどころには「遭難注意」の看板が立っていて、鬱蒼とした木々が茂る山を登って行くと、「落石注意」の看板も。
どんどん暗く陽があたらない道になり、時間も遅くなってきていたので、周りはやけに寂しい雰囲気に。熊と遭遇するんじゃないだろうか……などと考えながら、車だから大丈夫!と、自分を奮い立たせ、登り続けます。
そして、やっと辿り着きました!
標高約800メートルの景色は、溶岩が固まったものらしいですが、山肌一面が灰色の岩に覆われ、さらに至るところから吹き出す蒸気にもくもくと覆われていて、圧巻の景色。硫黄の香りもします。
大湯滝という名の通り、滝そのものが温泉という、全国でも珍しい滝壺の温泉です。
無料の天然温泉だそうですが、11月から5月は道路が冬季閉鎖になるそうです。
その滝の湯は、1kmほど上流からの温泉が、沢水と合流して20mの高さからダーッと流れ落ち、滝つぼや渓流が天然の露天風呂になる、日本でも屈指の湯の滝です。入浴に適した7月から9月は、地元の人も観光のお客さんも、たくさん訪れるようですよ。
駐車場から徒歩で約15分下ったところに入浴場があるのですが、股関節の手術を受けて1年が過ぎましたが、薄暗くなりつつある狭い湿気のある道を降りていくのは、ちょっとまだ心配だったので、今回は断念。来年夏は、ぜひ天然温泉に入浴しに行きたいです。
※入浴時は水着着用です。簡易脱衣場あり。
日本の三大霊地というだけあり、広々として荒涼ともしている景色ですが、空気がキーンと冷たく澄んでいるようで、ずっとこの景色を見ていたい気がしました。
霊地といっても、恐いという感覚はなく、身も心もすうっと綺麗になる感じ。自分の先入観かもしれませんが、気持ちよく下山してこられたなと思いました。
山の上は当然ながら寒く、さらに暗くなるとパーカーだけでは耐えられないだろうと、日が暮れる前に下山しましたが、川原毛に向かう途中の三途川渓谷 (さんずのかわけいこく) に架かる橋に着いた頃はすっかり日が暮れ、橋はライトアップされて、ふんわりとした柔らかい灯りが綺麗でした。