アカデミー賞受賞作を抑えて、フランスで公開されるやいなや1位になった大ヒット作『イヴ・サンローラン』を観ました。
ハイブランンドの創始者にして、伝説の天才デザイナーの物語。2011年に公開されたドキュメンタリー映画『イヴ・サンローラン』(ピエール・トレットン監督)を2年前に観て美しい美術品に囲まれて、生涯のパートナー、ピエール・ベルジェに支えられて創作活動をしたのだと知り感動しました。
今回の映画は物語「イヴ・サンローラン」フランス期待の新星ピエール・ニネのポスターを観て魅力的な写真に引き込まれて絶対に観たいと思いました。俳優でも活躍されているジャリル・レスペール監督作品です。
ピエールの美しく優しい表情に繊細さが感じられ、眼鏡の奥に見える秘めた情熱を感じました。
国立劇団コメディ・フランセーズに在籍するピエール・ニネ。サンローランに酷似した繊細なキャラクターを見事に演じました。
その迫真の演技は、ピエール・ベルジェに「本人じゃないかと思い、動揺して混乱した」とまで言わしめたそうです。
ピュアな存在感と美しい素顔から“ボー・ギャルソン”
綺麗な男として人気ナンバー1の若手俳優です。
ピエール・ベルジェに扮するのはジャリル・レスペール。ニネ同様コメディ・フランセーズ所属の実力派俳優で、希有な天才を愛した男の喜びと切なさを演じています。
1957年、パリ。21歳の若さで、故・クリスチャン・ディオールの後を継いだイヴ・サンローランは、初めてのコレクションを大成功させて、華々しいデビューを果たします。芸術家を後援していた26歳のピエール・ベルジェは、友人の紹介でイブと出会い、すぐに恋に落ちます。イヴの才能に心酔したピエールは彼の繊細な心を守ると決意し、ディオール社とのトラブルも一手に引き受け、資金集めに奔走してイヴ・サンローラン社を設立します。イヴは“モンドリアン・ルック”“スモーキング”“サファリ・スーツ”など革命的なコレクションでファッションの歴史を塗り替え“モードの帝王”と讃えられました。
それにも関わらず孤独とプレッシャーがイブの魂を蝕み、やがてはアルコールや薬に依存するようになって行きます。
この映画の中で華やかなファッション業界の裏側が見えます。アトリエでの地道な仕事。ショーの準備から本番までの流れ、デザイナーがアイデアを生み出すまでの心の動きもよくわかります。
ドレスなど イヴ・サンローラン財団所有のアーカイブが貸し出しされていてとても豪華で迫力があり、映画を魅力的に見せています。マリア・カラスのアリアが流れる中、美しいモデル達がランウェイを歩く姿は本当に夢のように素敵です。
モード界に君臨しながらもその陰で過度のプレッシャーで神経を病み、薬物とアルコール依存症に悩まされる姿が描かれています。頂点に立って観た物は何だったのでしょうか?
彼が幸せを感じたのはコレクションを終えた瞬間の時だけだったというベルジュの台詞が印象的でした。いつも美しいファッションを生み出し女性を美しくして夢を与え続けたイヴ・サンローランの苦悩しながら頑張って行く姿に感動しました。改めてイヴ・サンローランの素晴らしさを知りました。この映画の映像も美しいのですが音楽がまた素敵です。サントラを買って毎日聞いているのがマイ・ブームです。
映画を鑑賞したあとは食事をしながら映画好きの友人と妹と食事をしました
フランス通の方に教えていただいたビストロ。価格もリーズナブルです。
ちょうどイヴ・サンローランを鑑賞した後は食前酒が無料というサービスがありました。(映画の半券提示)
オザミ・デ・ヴァン本店
こちらでお勧めなのはフォアグラのホットケーキ、絶品です。
それから「牛の頬肉のポルト酒煮込み」柔らかくて口の中で溶けて行くような感じです。
やはり映画を観て感想を話し合ったり
いろいろな話をするのはとても楽しいですよね。
デザートもとても美味しいです。フランス映画のあとにぴったりのレストランでした。
「映画っていいですね。」と有名なフレーズですが本当にそうですね。
ファッションが大好きな方にはもちろんイヴ・サンローランの天才でも偉ぶらない素晴らしい人間性ときらびやかな生活の裏での苦悩と戦いながら美しい作品を作り上げ、頑張って生きて行く様子に共感をきっと覚えて勇気をもらえる映画です。
ぜひお勧めです。やはり銀座は好きな街です。(銀座ブログ)
映画イヴ・サンローラン公式サイト
http://ysl-movie.jp
銀座オザミデヴァン本店