おうちで楽しむ、京の味と物
新型コロナの蔓延で落ち着かない日々が続きますね。旅行はまだだけれど、おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。
第26回
上品な甘さが魅力の名物「鎌餅」もお取り寄せ可能
「大黒屋鎌餅本舗」
以前、「おでかけ女史組」でご紹介し、多くの方にご興味を抱いて頂いた京都の地元の人が愛する銘菓「鎌餅」。明治30年創業の「大黒屋鎌餅本舗」が、昔の味を守り続けるお菓子です。薄くやわらかな羽二重餅に餡を包み、鎌の刃のような細長い姿…お茶会でも、口に入りやすいと重宝される形でもあります。ひとつひとつ丁寧に薄い木の経木を纏った姿は、なんとも清楚な佇まい。
口に含めば、程よい甘さが心をそっと和ませます。
1個216円(税込)という昔ながらのありがたい価格?に感激。コロナ禍で京都旅ができない今、「このお菓子を京都好きのお友達も食べたいだろうなぁ~」と、お店で口にすると…。
それ耳にした三代目ご店主の山田充哉さんが「宅配便でお届けできますよ~」と。「え~このやわらかな『鎌餅』送れるんですか?」と思わず…。「はい…賞味期限は3日間なので、ご注文頂いて、翌日に到着できるならお送りします」とのこと。
しかも「この『鎌餅』は、冷凍もできるんです」との言葉に、またまたビックリ。「冷凍すれば賞味期限を少し伸ばすことができます。冷凍した餅は、必ず自然解凍で召し上がってください」とのこと。
そこで、さっそく鎌餅を冷凍庫へ。3日後、恐る恐る1個自然解凍することに。餅から冷たさが消えたころを見計らい食べてみます。餅の表面には、内側からの水分も出ておらず、まさに買った時のままの姿。もちろんお味も変わりません。以来、冷凍庫の鎌餅を、食べたい日の朝に冷凍庫から出して、午後のお茶のひとときに…。なんとも楽しみな時間ができました。
「鎌餅」だけで送ってもらうのは、もったいない気がする方は、ぜひ、さらにここの名物である「でっち羊羹」と「懐中しるこ」をお願いしてはいかがでしょう。
竹皮に包まれ、小豆の味が楽しめる素朴な雰囲気の蒸し羊羹は、ちょっと甘いものが欲しい時に頂きたくなる品。1本864円(税込) 賞味期限2週間。
また冬に恋しくなるのが炭火でつけた焼き色がポイントの烏帽子の形の「懐中しるこ」。お椀に割って、熱湯を注ぐだけで、簡単に京の味が楽しめ、体もポカポカに…。
1個324円(税込) 賞味期限1か月。
「大黒屋鎌餅本舗」の味が買えるのは、ここ寺町のお店と「京都高島屋」だけ。人気の「鎌餅」は、売り切れになることも。
「お取り寄せができるとは、知りませんでした」と、何度も伺っていながら、送れるという発想が全く浮かばなかった私です。きっと同じように思われている方も多いのでは?
京都旅がまだしばらく遠い今…おうちで京都の味が楽しめるのは、本当に嬉しいことではないでしょうか…。
※お取り寄せのご注文は、営業時間内に、電話またはFAXで。
送料および配達日時などもご相談ください。
大黒屋鎌餅本舗
京都市上京区寺町通今出川上ル4丁目西入ル阿弥陀寺町25
電話&FAX 075-231-1495
営業時間 8:30~18:30
水曜休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」