おうちで楽しむ、京の味と物
京都では緊急事態宣言が解除されましたが、まだ旅行には慎重な方も多いですね。おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。
第30回
おうちごはんで重宝する簡単便利な「一わんみそ汁」と「あて味そ」
本田味噌本店
おうちごはんが増える今、一人暮らしの私にとって、重宝しているのが、お湯を注ぐだけで本格的な味が楽しめる「一わんみそ汁」(195円)。これを手掛けるのは、京都で江戸時代から御所の御用をつとめる老舗「本田味噌本店」です。
香ばしい麩焼の中には、フリーズドライの味噌と具材がたっぷり。それを割って、お湯を注げば、芳醇な味噌の香りが立ち上り、あっという間に、本格的な京料理に登場するような味噌汁が出来上がります。とうふ、油揚げ、なめこなどの具材に合うように、合わせ味噌、赤だしなどを合わせ、その日の料理や気分によって異なる味わいが楽しめるのも嬉しいこと。
また同じ食卓を囲む家族が、それぞれの好みで好きな別の種類の味噌汁を飲めるのも人気のポイント。
賞味期限は、約半年あり、非常食のひとつとして常備しておくのもおすすめです。
いろいろなインスタント味噌汁がすでに出回っていますが、京都の本格的な味わいが楽しめるものとして、見逃せない品と言えます。
また、ご飯のおともにしたいのが、「あて味そ」(540円)という品。ちりめんや山椒、紫蘇、納豆などを味噌で調理したもので、アツアツご飯にのせるだけで「おかず要らず」とも言えそう…。ピリッとした味わい…そして芳醇な香り…う~これだけでご飯がすすんでしまいます。野菜やかまぼこなどにのせれば、酒の肴にも。
さらに、家庭料理を京の料理屋の味にするのが「菜みそ(調理用味噌)」(324円)。ふろふき大根や田楽、ぬた和えなどが、食材に沿えたり、和えたりするだけで、りっぱな一品になります。
シンプルな料理が、ワンランクアップした料理に変身。いろいろな種類を揃えておきたくなります。
ここ「本田味噌本店」は、京都旅で、ぜひ訪れたい店。「京都御苑」の西側、室町通沿いの店は、江戸時代の商家の面影を留める佇まい。上質の味噌専門店として歩んだ歴史を静かに物語っています。
ご紹介した品々は、オンラインショップでも購入でき、ご自宅用だけでなく、贈答品としても評判で、特にご高齢の方々にとって、手軽に味わえる京の味は嬉しい品になっています。
「手抜き料理?」いいえ、これは美味しくおうちごはんを頂く知恵…。美味しくしかも簡単に…これこそが、今、欲しい品。おうちごはんの強い味方になってくれる逸品です。
さぁ、今日は、どの味噌汁にしようかな?
本田味噌本店
京都市上京区室町通一条558
☎075-441-1131
営業時間 10:00~18:00 日曜休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」