おうちで楽しむ、京の味と物
京都の緊急事態宣言が解除されましたが、感染再拡大も懸念されていますね。おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。
第33回
やさしい味わいがファンを魅了する「じゃこ山椒」
「しののめ寺町」
コロナ禍でおうちごはんの機会が増えている今、アツアツのごはんにひとふりかける「じゃこ山椒」は、私にとって食卓になくてはならない1品です。これだけで、ごはん、1膳はいただける、まさにおかずのお助け品で、冷蔵庫に常備しています。
さて京都では「じゃこ山椒」は、専門店も数あり、また自宅で炊く人も多い、京の食卓の常備品のひとつなのです。
今回、ご紹介するのは、「しののめ寺町」。御池通から丸太町通まで、骨董店やギャラリー、またお茶や洋菓子の老舗が連なる寺町通に、9年前にできた「じゃこ山椒」専門店です。
60年前にお母様が創業した「しののめ」の味を受け継ぎ、分店したお店で、店内には、厨房で丁寧に炊かれた「じゃこ山椒」や「塩昆布」をはじめ、最近開発したオリジナルの品々が並んでいます。
いろいろな機会に目にする「じゃこ山椒」のなかでも、色が薄めで、細かいじゃこを使っている「しののめ寺町」。「徳島や宮崎産のじゃこの中でも厳選されたものを、上質の酒や醤油など秘伝の調合で作った調味料で、毎日、丁寧に炊き上げています。ですから、うちならではの、やさしいお味になっているんです」と、女将の木村ひろみさん。
子供からご高齢の方まで、幅広いファンをもつお味で、ふくよかな味わいがいっそうごはんを進めます。
(自宅用簡易包装50g 2袋 1320円)
「じゃこ山椒」の好みは人それぞれで、贔屓の店もいろいろ…。でも、京都に来たら、いつもここで求めるというファンも多いそう。今は、コロナの影響で、京都旅を控えるものの、その味が恋しくて、オンラインショップを活用なさっている常連さんたち。連日、宅配の手配に忙しい昨今です。
ここで「じゃこ山椒」の保存方法を伺うと…。
「冷蔵庫で3週間くらい。それ以上の場合は、冷凍庫に保管し、使う分だけ冷蔵庫に移してください」とのこと。アツアツごはんにのせれば、冷凍したものでも、すぐに美味しくいただけます。まとめて注文した場合、冷凍庫に保管しておけば、いざ!という時役立つことは間違いありません。
「ところで、あの~これなんですか?」と店の棚で見つけたのが、「山椒まよねーず」(140g 750円)という瓶入りの品。
「最近、開発した品で、タルタルソースのようにフライにつけたり、クラッカーにのせたり、野菜といっしょに食べたり、いろいろ使えますよ」と。なるほどこれ1瓶あれば、簡単に酒の肴ができそう。
さっそく自宅で試したところ、一般的なマヨネーズのような油っぽさもなく、甘さも控えめ、ともかく山椒の味わいが爽やかで、いろいろな料理に使える優れもの。山椒好きにはたまらない一品です。
贈り物にもふさわしく、「塩昆布」との組み合わせや素敵なパッケージ入りなども…。
おうちごはんに重宝する「じゃこ山椒」です。
しののめ寺町
京都市中京区寺町通夷川上ル西側久遠院前町669-3
☎075-255-7088
営業時間10:00~18:00
水曜、第2、4木曜休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」