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宮崎駿監督がプロデュースしたお宿へ。鞆の浦で娘との貴重な時間。

紫乃(OG)

紫乃(OG)

京都在住。食べる事が好き、特にパンやスイーツが大好きで、旅行へ行ってもメインは美味しいモノ巡りです。この春から下の子が大学生になり子育てもほぼ終了、セーブしていたおでかけを再開します! 住んでいる京都を中心に、関西の美味しいモノや楽しい事巡りをお届けします。

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春から長男が広島に転勤になりまして、荷物を届けがてら鞆の浦へ行ってきました。

 

息子は沢山の荷物を車に積んで出て行ったのですが、新居に配送される家電の中で電子レンジだけが我が家に。うっかり者の長男が配送先を実家にしてしまっていたようです(笑)。電子レンジはさすがにいるよなぁ…

 

ちょうど娘も春休み。部屋の片付けの手伝いも兼ねて一度行こうと思っていたので、娘と車で3時間半、電子レンジを積んで広島へ向かいました。

 

息子宅、近くの幹線道路沿いにはありとあらゆるお店が並んでいて買い物にも不自由ナシ。新築なので我が家のお風呂より大きいし快適だし。テレビとゲームは完璧にセッティングされてました。心配する事ないな、と必要な物を渡して一泊。翌日、鞆の浦へ行く事にしました。

 

鞆の浦に決めたのは、娘がジブリ好きで「崖の上のポニョ」の舞台というのもあったのですが、なんと! 宮崎駿監督がプロデュースしたお宿があると聞いたからなんです。

 

これは行かないと!
写真で見る限りいい雰囲気だし、しかも2組までしか泊まれません。
宿泊客が少ないのは、このご時世いいんじゃないですか。

 

チェックインの時間目指して向かいます。
土日だと福山駅からネコバスみたいなバスが走ってるみたいなんですが、人を避けた平日ですからね。そこはしゃーない。また世の中が落ち着いたら土日にでも来てみましょう。

 

 

ナビ通り細い道を進むと…
着きました!
「御舟宿いろは」さんです。

そうそう。
宮崎駿監督の話しかしてませんでしたが、坂本龍馬ゆかりの建物でもあります。
坂本龍馬はここ鞆の浦に、いろは丸事件の後数日滞在されていたとか。
龍馬好きにも良いお宿かもしれません。

 

早速チェックインしてお部屋へ。

泊まったのは「かけおちもの部屋」。
宮崎駿監督が名付けたそうです。風情があっていい感じ。部屋にはテレビも冷蔵庫もありませんが宿泊者が使える広間には用意があり、お茶を飲んでゆっくりできます。

陽が入ってとても気持ちの良い空間。
気取ってなくて落ち着けて。ここで一服して、宮崎駿の世界を探しに出発です。

 

まずは「鞆の浦観光情報センター」へ。鞆の浦は洋画邦画問わず色んな映画やドラマのロケ地となっていたようで、ズラリと紹介されていました。

 

ポニョだけじゃなかったんですね。そこで行きたい所をチェック。
鞆の浦にはレンタサイクルもありましたが、わりとコンパクトなんで娘と歩く事にしました。

センターの近くに公民館があり、3階には展望デッキがありました。
誰でも行けるようでしたのでお邪魔して。
広いデッキから海を見るとちょうど目の前に仙酔島が。
空と海と船と。魚が跳ねているのも見えました。
気持ちいいー!身も心も軽くなります。

 

そこからぶらぶらと鞆の浦を散策。
福禅寺というお寺に隣接する対潮楼のお座敷から「朝鮮より東で一番美しい景勝地」と称された海を眺めたり、ポニョの宗介の家では? と言われている赤い屋根のお家を見に行ったり。風情のある細い路地を歩いたり、桜満開のお寺を目指して坂を登りました。

 

オンライン就活やその他諸々で鬱々としていた娘も久しぶりの旅行で気持ち良さそう。
本来なら人生の中で一番自由に出かけられたハズの大学生活、コロナで全て吹っ飛びました。可哀想だなと思いますが、それをバネにしてくれたらいいなぁ…

鞆の浦と言えば、常夜燈。鞆の浦のシンボルです。
とても古くて1859年に建造され、現存する江戸時代の常夜燈としては最大級の大きさだそう。夜の海から見たらキレイだろうなぁ。

 

さ。
沢山歩いてお腹ペコペコ。
宿に戻って待望の夕食を。

なんとなく和食を想像していましたが、フレンチをベースにしたコース料理、そして想像以上に美味しかった!

 

正直言うと、観光地のお料理ってあんまりだなぁと思う事が今まで多かったんですよ。
海が近いし美味しい海鮮食べられたらいいかーくらいに思っていたので、もう一品目から娘と感動しまくり。2人で一皿一皿感激して。最後のクリームブリュレまで絶品でした。

 

 

お腹も心も満たされて、その日は就寝。
テレビも無くてちょうどいい。
のんびり過ごせました。

 

そして朝食。

楽しみにしていた、いろは名物「鯛漬け」です。
こちらのお宿、ランチ営業されていてこの鯛漬けが目玉なんです。
食べたいなぁと思っていたら朝食が鯛漬けで嬉しい!

 

はじめはわさび醤油でご飯と。
次はご飯に乗せてお出汁を注いで鯛茶漬け風に。
私、朝食はパン派なんですが、この鯛漬けが美味しすぎてご飯3杯も食べてしまいました。
食べすぎやー。

 

チェックアウトしてからも車に荷物を預けて、ぶらぶらまち歩き。
鞆の浦時間といいますか、すごくゆっくりした時間が流れていました。
観光客もほとんどいなくて、のんびり。
贅沢な時間です。

いっぱい歩いたので休憩。
常夜燈の前にあるカフェにお邪魔しました。

まだお腹が減らないのでお茶だけ…と飲んでいたら周りの方のランチが美味しそう。
娘と半分ずつにと頼んだサンドイッチですが…
これまた美味しい!パンもちゃんと美味しくて。
鞆の浦の食べ物にハズレ無し。
食いしん坊母娘は大満足でした。

 

歩ける範囲はほとんど行ったので、そこから車に乗って南へ。

 

瀬戸内海に面した阿伏兎(あぶと)岬にある「磐台寺」に着きました。
阿伏兎観音の名前で知られていて歌川広重の浮世絵にも描かれているとか。

断崖絶壁に建っている観音堂。
靴を脱いで進むのですが、床板が少し海側に傾いていて一番突き出した所では足がすくむ。
それでも座って海を眺めていると、イヤな事は頭から抜けて自分だけの世界に浸れました。

 

今回はちょうど緊急事態宣言も解除され、会社の入社式の時期だったので娘の就活もひと休み。天気も良かったし、好条件が重なって行けました。
車での移動も、一人で何時間も運転は大変でしたが、高速道路で山の中を走っていると色んな所で桜が咲いていて美しかったです。自然に癒された旅でした。

 

今、感染者が再び増えて大変になって来ていますが、落ち着いたらまた、お邪魔したい鞆の浦。ゆっくり過ごせるのでオススメです。それまでまた、コロナ対策しっかりやっていこうと思います。

 

御舟宿いろは

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