おうちで楽しむ、京の味と物
京都も緊急事態宣言が続いており、感染再拡大も懸念されていますね。おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。
第42回
京風の味わいも人気!
ヨーロッパ仕込みの技による手作りソーセージ 「リンデンバーム」
これぞ京都生まれのソーセージと、他では楽しめない味わいに、すっかり魅了されてしまうのが、「熊野神社」のそばにある「リンデンバーム」の手作りソーセージ。
「京番茶のソーセージ」(2本 486円)は、上品な香ばしい煎り番茶の味わいが口に広がる斬新な味。また「京七味ウィンナー」453円も、七味ならではの親しみのあるピリ辛味。
店主である𠮷田英明さんは、フレンチシェフとして京都の有名老舗ホテルを経て、さらに腕を磨くために、フランスやスイスなどで修業。その時、𠮷田さんの心をとらえたのが、ヨーロッパの家庭で愛され続けるソーセージやハム。職人たちが創意工夫したバラエティーに富んだ味わいです。
そこで本場の製造技術の習得に励み、帰国。2009年に、京都では珍しいソーセージやハムなどの専門店「リンデンバーム」を開業します。
「日本シャルキュトリ協会」主催の「第1回フランス・シャルキュトリコンクール」で金賞を受賞。その本場の味は、ホテルや飲食店のシェフの心と舌をとらえ、レストランやバーなどで提供される品となります。
ヨーロッパの暮らしに欠かせないソーセージやハム、テリーヌなどの総菜は「シャルキュトリ」と呼ばれ、町ごとに職人たちが腕をふるい、その地域独特の品を生み出しているのだそう。
吉田さんの手掛ける品々も、ヨーロッパの職人同様、ひとつひとつ丁寧に手作りされる上質の味わいで食通の多い京都人をも唸らせているのです。
ソーセージなどの他に、その美味しさにすっかり虜になったのが、テリーヌ。
特に、「京地鶏とピクルスのゼリー寄せ」(486円)は、さまざまな味わいが口の中に広がり、ワインとの相性も抜群。
ここの品は、ワインやビールには欠かせないものに…。
おうち飲みの時間や機会も多い今、そのひとときをいっそう充実したものにするために、シャルキュトリはあるのだと、実感します。
「なんか以前より、種類増えてますね~」と久しぶりに訪れ、店内のガラスケースを見つめます。
「そう、いろいろ研究して、季節の食材などを使った品々も登場しています」と𠮷田さん。
まさに進化つづける味なのです。
オンラインショップでもその品数は豊富で、あれもこれも食べたくなるはず…。
ぜひ、一度、召し上がっていかがでしょ?
ワインやビールを飲みながらのオリンピック観戦のおうち時間を、いっそう楽しいものにしてくれます。
きっとクール便で届く品々が、待ち遠しくなりますよ。
「リンデンバーム」
京都市左京区東丸太町41の6
☎075-751-0786
営業時間:10:00~19:00
火・水曜休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」