※こちらは広島県のまん延防止措置の前にお出かけしたブログになります
久しぶりの広島県へ3泊4日旅行してきました。JR福山駅から徒歩5分にある国指定史跡で日本100名城の「福山城」。
2022年の福山城築城400年に向け、天守閣や各櫓の耐震改修工事など福山城はハードの整備中でした。残念。
JR福山駅の新幹線ホームからもその様子が見えました。
なので、福山城の天守閣を望む、福山城公園の一角に残る近代建築を見学しました。
【福寿会館(ふくじゅかいかん)】
福山城の旧二の丸下段北側に位置し、昭和初期に海産物商で削り節の考案者といわれ「鰹節王」と呼ばれた安部和助(あんべわすけ)の個人の別荘として建てられました。
敷地面積は、7,395平方メートル(2,240坪)あり、建坪は872平方メートル(264坪)で木造平屋で和式の本館と渡り廊下で繋がっている木造2階建ての洋館、望城亭(ぼうじょうてい)と呼ばれる南茶室などの施設と池泉回遊式庭園で構成されています。
洋館が1997年(平成9年)、本館、南茶室などが2012年(平成24年)に国の登録有形文化財に登録されています。現在は福山市の所有で、その建物は市民を対象とした貸会議室や貸茶室として利用されています。利用者がいないときは建物内も見学することができます。
本館は、唐破風屋根の玄関を持つ和風建築でまるで神社みたいです。
洋館は、鋭角の切妻で瓦葺き、外壁はモルタルで柱や窓にはイタリア・ルネサンス風の装飾が施されていて、現在はカフェも営業しています。
太平洋戦争の福山大空襲では隣接する福山城の天守閣が焼失。
福寿会館から望む天守閣は1966年(昭和41年)に再建されたものです。
福山城の天守閣が焼失する中で福寿会館は幸運にも罹災を免れた貴重な施設です。
10年の歳月を費やして造られた立派な庭園。本館の大広間・広間からの眺めは、福山城の天守閣を望むように設計されていて、とても素晴らしいです。
福山城の修復が終わったらまたゆっくり訪れたいです。