「尿モレが不快」なのはもう終わり。快適をかなえてくれる「専用品」を味方につけましょう

「ちょいモレ」という言葉を最近よく聞くようになりました。OurAge世代は、「すでに経験してます！」という人も少なくないでしょう。

でも、意外と対策をしている人は多くない、という現状もあるようです。「専用品を使えば劇的に快適になる」と話す花王の小西さんに、医療ライターでメノポーズカウンセラーの及川夕子さんが最新事情についてお聞きしました。

（左）及川夕子さん

医療ライター、エディター、メノポーズカウンセラー。新聞社勤務を経てフリーに。女性の健康・美容、更年期のヘルスケア、医療、SRHR（性と生殖に関する健康と権利）、ジェンダーの社会課題などをテーマにした取材、執筆を中心に活動。

（右）小西真砂子さん

サニタリー商品開発マネジャー、生理用品・吸水ケア品等の商品開発に20年以上携わっている

■おりものシートで代用している現状

及川：女性は生理用ナプキンに始まり、おりものシート、吸水シートと人生でずいぶん長いことシートタイプのアイテムにお世話になっていると感じます。40代だとまだ生理用ナプキンを使っている人も多いし、更年期を過ぎると吸水シートに移行したりしますが、正直、選び方が曖昧になっている人も少なくない気がします。

小西：そうですね。実際、多くの方がご自分の体に合わせて適切なものを選ぶのは難しいと感じていらっしゃるようです。その結果、不快感を我慢することに。もっと快適に過ごしていただきたいな、と思います。

及川：閉経すると生理用ナプキンを買いに行くことがなくなるので、ドラッグストアの売り場に足を運ばなくなってしまう。だから吸水シートを知る機会が減っていると思うんです。「ちょいモレくらいなら……」とおりものシートで代用している人、多いですよね。

小西：多いと思います。さらに、売り場には生理用ナプキン、おりものシート、吸水ライナーが並んでいると思いますが、「どれを選んでいいかわからない」というお声もよく届きます。もちろんそれぞれ役割が異なり、経血を吸収するもの、粘性のあるおりものを吸収するもの、そしてさらさらの尿を吸収するもの、と機能も異なるんですね。

もしこれまで、吸水シート代わりにおりものシートをお使いだったら、尿もれ専用品である吸水シートを使っていただくと、その吸水力とさらさら感で、劇的に快適になるはずです。

■生理のように7日間で終わらない吸水ケア

及川：大人世代になると、いろんな不調が出てきますよね。自分でケアをしなきゃいけないことが増えてきますから、快適に過ごすって本当に大事だな、と思います。尿モレは、生理のように7日間で終わるわけではないので、日々快適に過ごすという意味では自分に合ったものを選ぶというのは大事ですよね。

小西：おっしゃる通りですね。吸水シートを選ぶ際に、大は小を兼ねるではないですが、吸水量が多めのものを選ばれる傾向があります。ですが、尿モレ専用品は吸収力が高いため、まずは少量表示のものからお使いいただくと実は十分ということも。少量用のものほど薄くコンパクトになりますので、より快適に過ごしていただけると思います。

及川：下着とのフィット感も重要ですよね。私も使ってみましたが、普段づかいのショーツにピタッと貼ることができてズレないのもストレスがないし、スポーツをするときに、スポーツレギンスを履いても気になりませんでした。

小西：そうなんです。通気性もよく考えられていて、つけていることを忘れるくらい。もちろん、消臭機能もあります。