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ショックなことがあって「Salon de ぐー沖縄」で靴をセミオーダー

かりぃ

かりぃ

東京生まれ。インド育ち。2012年より沖縄在住。既にリタイアした夫と中学生の娘との3人暮らし。おいしいもの・旅・美容・健康に強い関心あり。度々自宅で開く宴会が元気の源。ペンネーム「かりぃ」は沖縄語で「乾杯!」。スーパーフード「モリンガ」商品製造販会社経営、NPO活動、翻訳・ライターなど数足の“わらじ”を履いて奔走中。沖縄発の“おでかけ”お届けします♪

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こんにちは。かりぃです。
先日、ショックなことがありました。週末、東京に帰省して中目黒から横浜中華街にランチを食べに行った時のこと。家から駅までと、中華街を少し歩いただけなのに、左足の裏がつって痛くて歩けなくなりタクシーで帰宅という情けない事態に。

 

沖縄暮らしではどこに行くにも車移動。サンダルやミュールばかり履いているので、パンプスや細身のブーツを履くと足の痛みが出ることが増えてはいたのですが、まさか歩けなくなるとは。スニーカーはラクですが、一生スニーカーしか履けなくなるのは寂しいし、何はともあれ歪んでしまっているであろう足を本来の状態に戻さなくては!!  と、焦って駆け込んだのが、那覇市にある “Salon de(サロン・ド) ぐー 沖縄” 。「足と靴と歩行の相談室」と看板にあるとおり、ひとりひとりの足の悩みに親身に寄り添いセミオーダーの靴を作ってくれます。

オーナーの秋山淳一さんは東京都出身。大学卒業後、都内の大手化粧品会社に勤務。美を追求するうち「健康で人生を楽しんでいる人が一番美しい」という結論に。沖縄の健康食品会社に転職し、美と健康について考え 「下半身の筋肉の重要性」を認識。そんな折、福岡の “Salon de ぐー 本店” に出会い、その技とお客様にどこまでも寄り添う姿勢に感銘を受けて弟子入り。約9年前に独立し、那覇市に “Salon de ぐー沖縄“ を開店されました。

靴をオーダーするのは初めて。まずは足の表裏の状態をチェック。爪の色や形を正確に確認してもらうため、ネイルカラーを落としてお店を訪問。すっぴん素足を人前に差し出して観察してもらうなんて、少し緊張。

 

 

東京で仕事をしていた20代、30代は毎日スーツに7センチヒール。綺麗なハイヒールは大好きで気分もよかったけれど、今頃そのツケが。秋山さんの説明では、左足は外反母趾までは至っていないけれど脱臼気味で、右と比べると足の甲の高さも低め。靴の中で前に滑りやすくなっていて余計に足先にダメージを与える悪循環構造になってしまっているのだそう。

足の長さや甲周りを測定。自分の正確な足のサイズを知らず、思い込みで合わないサイズの靴を選んで足を悪くする人も意外と多いそう。人によっては左右で1センチ近く長さが違う人もいるみたい。また、サイズは合っていても紐の締め方を知らずに足に負担をかけていることもあるとか。成長、老化とともに形も変わるので、若いうちから定期的に正確なサイズを測って靴選びをすることが大切なのですね。

 

骨の模型で私の足の状態を丁寧に説明してくれる秋山さん。
私は長年ポインテッドトゥの靴を履いてきたことと、足の外側に体重をかけて歩いているせいで、小指の裏が三角形になって爪も丸まって小さくなっているのだそう。これを続けるとどんどん両膝の間隔が開いていき、座った時に膝が揃えられなくなり、歩くのにも支障が出て、おしゃれな靴は一生痛くて履けなくなって「あぁ、もう黒の運動靴なら何でもいいわ」と言い始めるおばぁコースまっしぐらだとか。恐っ!! そんなの絶対に嫌だ…と本気で思いました。

いろいろな種類のコンフォートシューズたち。足に一番やさしい形をベースにしているので、スタイリッシュというわけにはいかないけれど、どれも愛嬌があるデザインで、何より足を本来の形に矯正してくれるというのだから有難い。

 

ポインテッドトゥ&ハイヒール好きだけど、健康第一だしね…と心の中で呟いたのを見透かされたのか、秋山さんからひと言。

 

「ハイヒール、確かに綺麗ですよね。要は、履き分けが大事なんです。ヨーロッパの人たちは昼間動き回る時には足に優しい靴を履いて、ディナーやパーティーに出かける時にはカッコいい高級ハイヒールとドレス、ばっちりメイクで別人のように変身する。むしろ、おばあちゃんになっても綺麗なハイヒールを履いてお洒落を続けるために、うちの店はあるんです。自分の足を知って、足に良い靴を履き分けるライフスタイルこそカッコいい、と思うんですよ」

 

そうか!! カッコいいおばあちゃんへの道なのか。

というわけで、今回はこちらのサンダルをチョイス。歩くためのサンダルなので、ウォーキングシューズとして日々履いても大丈夫だそう。サンダルでお散歩できるなんて、南国暮らしには嬉しい限り。ソール(底材)は足への負担が少ないのはもちろん、張り替え可能なので修理しながら長く愛用することができます。

秋山さんのお店のインソール。複雑な凸凹、写真でわかりますか?
ひとりひとりの足の形と、歩き癖や抱えている問題を考慮して、履くたびにそれを改善できるように計算して自分だけのスペシャルインソールをつくってもらえます。

革の種類も50種類ほど。好きな革と好きな色の糸を選ぶことができるので、色の組み合わせは多様で、自分らしいオリジナル靴を作れます。

“サロン”と名がつくとおり、お店は落ち着いた雰囲気で秋山さんとゆったり話しながら、足の悩みを聞いてもらったり、アドバイスをもらったり。注文から仕上がりまでは1ヶ月〜3ヶ月(時期や混み具合によって異なります)。出来上がった後も、履いているうちに変化する足に合わせて何度でも調整し続けてくれるので、常にベストな状態で履くことができます。かかりつけ医ならぬ、かかりつけ靴屋さん!!  大人女史には必須ですね。

 

秋山さんからのもう一つのアドバイス。

 

「運動は絶対してくださいね。特に、内腿の筋肉は落とさないでください。日常生活できちんと膝を揃えて座ることを意識するだけでも全然違います。あとは足のマッサージとストレッチ。足裏は放っておけば固くなってしまいますから、青竹踏みでも、足裏でゴルフボールを転がすのでも、寝転がって足裏をご主人に踏んでもらうのでも、とにかく足首や足裏を柔らかく保ってください」

お店は那覇空港から車で15分ほど。予約をしておいたほうが、ゆっくり相談できるのでお勧め。仕上がった靴は郵送でも送ってくれるので、沖縄旅行ついでに足の相談に立ち寄ってみてはいかがですか?

 

Salon de ぐー 沖縄

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