バレエ鑑賞に行ってきました。バレエと聞くと「白鳥の湖」が浮かんでくるほど有名ですが、実はバレエは演出や振付によって、結末が変わったり、音楽の順番が変わったり、衣装もセットも違ったりして、なかなか奥が深い作品なんですよ。
モンテカルロ・バレエ団の振付家マイヨー氏の演出は、これまでの古典バレエとまったく違い、マイヨー独特の世界観で見事に進化した21世紀のバレエのようです。
場所はJR上野駅公園口から徒歩1分の東京文化会館。あいにくの雨にもかかわらず、ぞくぞくと人が入っていきます。
フロアでは、次回開催のパンフレットやDVDがたくさん販売されています。
私も気が付けばパンフレットがこんなに!どれも観たい演目ばかりで迷ってしまいます。
会場は4階までお客様でいっぱい、若い方から年配の方まで幅広い年齢層です。女性ばかりかと思いきや、男性の方もたくさんいらっしゃいました。
私の席から見える舞台はこんな感じ、ダンサーの鍛え上げられた筋肉まで見えそうな距離です。
着席してカタログに目を通していると、いよいよ開演のブザーが・・・みなさん舞台にくぎ付けです。(残念ながら写真はここまで)
・・・幻想的なラストシーンで見事でした!!
カーテンコールには振付家マイヨー氏も登場し「ブラボー!」の大歓声と拍手の嵐。もう感動が止まりません、見に来てよかった~
マイヨーの演出は素晴らしく、こんな表現方法もあったのかと驚くばかりです。白鳥や王妃のドレス、宮廷にやってくる女たちの衣装は、ファッショナブルでどれも個性的。チュチュを着て頭に羽を付けて・・・というこれまでのイメージを覆すデザインは現代的でリアル感に溢れています。
ストーリーも古典バレエにはない“夜の女王”が登場し、自分の娘“黒鳥”と“王子”をこれでもかと結びつけようとします。さらに女王の魅力的な踊りで“王”まで誘惑します。女王の妖艶さとエレガンスをあわせもった踊りの表現は、見ているこちらまでドキドキしてくるほど。まさにこのバレエ団でしか見られない舞台です。
バレエもオペラも敷居の高いイメージを持たれがちですが、見方は簡単!「綺麗だな~」「華やかだな~」「なんかいいな~」それだけでいいんです。歌舞伎だって音楽だって自分が楽しめれば難しい解説なんていりませんよね。
8月にはバレエのオリンピックとも言われる『世界バレエフェスティバル』が開催されます。各国から振付家やダンサーが集まって最高のパフォーマンスを見せてくれますよ。ぜひこの機会にバレエの世界を身近に感じてみませんか?
世界バレエフェスティバル
http://www.nbs.or.jp/stages/1208_wbf/