花粉から逃れてひとっ飛び石垣島へ…、のはずでしたが直行便が取れずに那覇経由で新石垣空港へ。
2013年3月に開港した「南ぬ島 石垣空港」はまだピカピカ、多くの旅行者でごったがえしていました。今、沖縄離島ツアーはブームのようです。
旅の目的は、水牛車に乗ること。由布島の海を渡る水牛車の写真を見て、そののどかな光景に旅心をくすぐられたのです。
旅の2日目、石垣港から船で西表島の大原港へ、そこから車で由布島が間近に見える場所へ移動。すると何台もの水牛車が遠浅の海を渡っている風景が目に飛び込んできます。
西表島から由布島までは約400メートル、歩いても5分ぐらいでしょうか。そこを水牛車は時々休みながら、そっちの方向はちょっと違う…という具合にのんびりと、でも力強く海の浅瀬を進んでいきます。15分ぐらいをかけて由布島上陸です。
由布島は島全体が亜熱帯植物園になっていて、南国ムードがいっぱい!
池では水牛がのんびり過ごし、家族のように大切にされているのがわかります。
復路の水牛車を引くのは「ゴン太」(水牛はそれぞれに名前が付けられています)。往路で私たちの乗った水牛車に追い越された年増(失礼!?)の水牛です。
案の定、なかなか動きだしません。御者の女性が「しょうがないね、ゴン太は…」と。
御者が三線を弾きながら琉球民謡を唄うと、ゴン太が動き出し、また止まる。その繰り返し…。水牛と御者の息がぴったり合っていて、なんとも微笑ましい感じです。ゴン太の角の名札も御者のお手製なんでしょうね。
人工的なものが見当たらずスローが当たり前、南の島のおおらかさに包みこまれる由布島は、最高の癒しスポットです。
西表島に戻って船で竹富島へ移動し、次はサンゴの白砂の道を水牛車で巡ります。こちらもゆったりのんびり、歩いている人が追い越していきます。それが水牛車の醍醐味なんですね(笑)。
石垣と赤瓦の屋根にシーサー、ブーゲンビリアの赤い花、沖縄の原風景といわれる光景は、写真でよく目にするものですが、島ならではの空気感「ここに来なければ体感できない」魅力にあふれています。
ガイドさんの楽しい話と三線の調べと唄、水牛の抜群のコーナリングにちょっとびっくりの30分の乗車でした。
夜は石垣の繁華街に出かけ、「島の食材を石垣の塩で」の看板に誘われて居酒屋「串人」に入りました。
まずは、海ブドウ、モズク、ミミガーの胡麻和えにオリオンビールで乾杯!!
「島野菜の天ぷら」はモズク、島らっきょう、ゴーヤ、マッシュした紅イモの4点盛り。郷土料理をアレンジした「ジーマミ豆腐の揚げ出し」、石垣そばにのせるラフティを串焼きにした「ラフティの串焼き」は軟骨まで食べられました。
鮮度と島の空気と居心地の良さで、石垣産泡盛「請福」のさんぴん茶わりがすすみます。隣の席の人が食べていた「ソーメンのチャンプル」もおいしそうだったな…。
ホテルに戻るとロービーで島唄ライブが開催中、地元のアーティストと旅行者が一緒になって誰もが上機嫌で楽しそう。島のおもてなし、素敵でした。
沖縄旅行にはそれほど乗る気でなかった夫も大満足。
シーサーの置物は買わないと決めていたのに、やっぱり買っちゃいました(笑)。
◆南ぬ島 石垣空港
http://www.ishigaki-airport.co.jp/yaeyama.html
◆由布島
◆西表島