世界三大料理として知られているトルコ料理。 13世紀末に建国されたオスマントルコ帝国が、17世紀にかけて勢力をふるい、一時期は地中海沿岸、バルカン半島までも治めていました。歴代のスルタンのために、広い領土から珍味やさまざまな食材を用いて作られてきたトルコ宮廷料理。 現在、正統派トルコ宮廷料理をつくれる料理人は、世界で6名のみ。そして門外不出のレシピを継承するレストランは、イスタンブールに2軒、そして東京麻布十番の「ブルガズ・アダ」の世界で3軒のみだそうです。
オーナーシェフのメフメット・ディキメン氏が継承する宮廷料理を堪能してきました。
イタリア料理のアンティパスト・ミストの原型となったであろう、前菜。
14~19世紀にトプカプ宮殿で供されていたそうです。 見た目も美しい。 毎日50品目を摂ることが大切だと言いますが、こちらだけで何品目あるのでしょう。健康と美食を両立させるお料理ですね。
ミルクとヨーグルトだけで練った無水パン。
ホワッと甘酸っぱい香りがするシットリとしたパン。
新玉ねぎの甘さを活かしたアスパラガスの初夏のポタージュとよくあいます。
15世紀に登場したオーブン焼き。
スプリングラムのチョップを野菜と一緒にじっくりとオーブンで焼いた一品です。 こちらも野菜のもつ水分だけで焼いているのですが、実にジューシー。 新芽のみを摘んだドライハーブの香りも爽やかです。
他にもザクロ酢を使ったサラダ、ダマスクローズのシロップに浮かべたプディングのデザートなど、私たち女性がアンチエイジングを考えて積極的に摂取したい食品を、700年も前からお料理に使っていたのは驚きです。そして、一皿のお料理として調和しているのですが、食材ひとつひとつの味わいが、シッカリと感じられたのも嬉しかったです。 フランス、中国、そしてトルコと、宮廷文化が華麗に花開いた国だからこそ、美食がうまれ、世界三大料理となったのでしょう。
写真で気づかれたかと思いますが、14世紀にまで遡る歴史的なお料理の数々は、フランスの鋳物鍋「ストウブ」を使って調理されていたのです。
元々プロフェッショナル向けに、フレンチの巨匠ポール・ボキューズと共同開発された「ストウブ」。蓋の裏の突起が、食材から出た旨みを含んだ水分を対流させ、旨みが凝縮された水滴が食材にまんべんなく降り注ぐのが、食材を美味しく仕上げる秘訣だそうです。今では家庭のキッチンでも多く使われていてファンが多いと思います。私も「ストウブ」で炊いたご飯、大好きです。
「ストウブ」はフレンチのみならず、世界の美味しい料理を創りだしています。その美味しさを体験できるイベント「STAUB WORLD RESTAURANT TOUR」が9月まで毎月1回開催されています。
次回(http://www.zwillingonline.jp/products/detail1323.html)は7月18日「つきじ田村」の和食です。8月はペルー料理、9月はフランス料理と続きます。
お家でのお料理のヒントにもなるこのイベント、お友だちと行かれてはいかがでしょうか。
◆「ストウブ」ツヴィリングJ.A.ヘンケルス ジャパン株式会社
◆「ブルガズ・アダ」