残暑お見舞い申し上げます。 夏休みといえば、夏フェス!ですね。たまたまなんですが、一週間に3度のJAZZ体験をしてきました。
まずは、フライデーナイト。 ナイトミュージアムのイベントで金沢蓄音器館で行われた『おしゃれにスタンダードジャズ』です。
館内には、レコード店を経営されていた 故 八日市屋浩志氏が収集してきた蓄音器がたくさん展示されています。蓄音器の聴きくらべもできるそうです。
金沢蓄音器館は、その蓄音器のコレクションとSPレコードを中心に展示され平成13年に開館しました。レトロな雰囲気の館内に並んでいる蓄音器は昔にトリップしたようです。
ライブは、地元の人気シンガー 堀 夏奈子さんのピアノの弾き語りと、曲の合間には蓄音器でレコードを流してくれます。堀さんは、かつて、一瞬ですが、ゴスペルを習っていた時の先生でした。 蓄音機から流れてくる音は、CDに慣れている耳にとって、とても柔らかく感じられました。
歌の方はスタンダードジャズからAOR 、R&B、J-POPまで歌っていただきました。館長がおっしゃってましたが、『蓄音器もシンガーも電気で動いてません』とのことです。 ナチュラルですね。
翌日は、能登半島に向けて車を走らせ、七尾市で開催されていた『モントレーJAZZフェスティバル in NOTO』へ行ってきました。 このフェスは1989年に開催されてから実に27年も続いているライブです。本家本元の、モントレージャズフェスティバルの名称を世界で唯一、使用を許可されているイベントだそうです。
着いた頃には、まだ西日がきつかったのですが、トリをかざる日野皓正クインテットwith ケイコ・リーさんが登場する頃には、夕焼けバックの素敵な雰囲気に包まれてきました。
七尾湾を背に作られたステージの後ろを船が通って行ったり、富山空港から(多分!)飛び立った機体が飛行機雲をつくって、空に上がって行ったりと、屋外ならではの光景でした。
昨日のピアノライブとは、またうってかわって、日野さんのトランペットと矢野沙織さんのサックスがパワフルでした。能登半島全体に響き渡るようなチカラを感じられました。なんと日野さんは御年72歳とのこと。元気いっぱい。アンコールでの他の出場者たちとのアドリブ満載のセッションは圧巻でした。
最後は、アカデミー賞にもノミネートされた映画『セッション』です。金沢では、こんなに遅くなってからの公開ですので、首をなが~くして待ってました。 上映しているのはシネコンではなくて、香林坊109の4階にあるシネモンドという映画館です。
映画を観ながら、能登でのライブのドラマー石若 駿さんの演奏を重ね合わせ、血のにじむような練習の賜物なんだとあらためて感じました。プロのミュージシャンとして演奏するのは、才能と努力が必須なんだと思いました。
映画は、壮絶なバトルを乗り越えてこそのグルーヴ感がよかったです。
金沢蓄音器館
http://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/
モントレーJAZZフェスティバルinNOTO