ご利益+素敵なお宿+美味しいもの
大満足、奥三河の寺旅/後半 鳳来寺山編
さて、奥三河の旅後半。
今日は、湯谷温泉から少し山を登ったところにある
鳳来寺(ほうらいじ)にお参りします。
飛鳥時代以来の古い歴史を持つ
この地方随一の名刹です。
今から1300年ほど前、
山城国(現在の京都)に生まれた利修(りしゅう)仙人という方が
この地域に移り住み、
七本の霊木である杉の木の中から1本を選んで、
鳳来寺本尊となる峯薬師(みねやくし)如来をつくりました。
その後、百済の国で仙術や仏教を学び、
鳳凰に乗って帰国し鳳来寺山中に
3匹の鬼を従えて住んでいたといわれています。
文武天皇が病になった時には、
鳳凰に乗って都に行き、祈祷によって天皇のご病気を治しました。
大宝3年(703年)に天皇からお礼にお寺を賜り
鳳凰がやってくる寺、鳳来寺と命名したと言われます。
このお寺の大きな見どころのひとつは東照宮。
慶安元年(1648年)三代将軍徳川家光は
鳳来寺を徳川家康誕生のゆかりの地とし、
祖父である家康のために東照宮の建築をはじめました。
現在この建物は、国の重要文化財に指定されています。
日光の東照宮と比べると、規模は小さいですが、
このような山の上に、
緻密な装飾が施された東照宮があるとは驚きです。
アクセスは、バス便もありますが、
本数が少ないので、湯谷温泉などから、
タクシーや乗用車山頂駐車場まで行き、
そこから30分ほど歩くのが一般的です。
山道ではありますが、それほど登りはきつくありません。
ちなみにこの鳳来寺山は、紅葉の美しさでも知られています。
普段、お参りに訪れる人はまばらですが、
紅葉シーズンは道が大渋滞して動けなくなるほど混雑するそうですよ。
お参りしておきたい場所がもうひとつ。
鳳来寺山に登れない人のために、
湯谷温泉の入り口付近に祀られた石の薬師如来像です。
寛政12年(1800年)に建てられたもので、
病気を治してくださるだけでなく、
福徳、知恵、長寿のご利益もあるそうです。
渓流沿いの眺めのよいところにあるので、
ぜひ、行ってみてください。
そして今夜は、もうひとつのお勧めの宿、
はづ合掌にお泊りします。
こちらも一日五組限定の知る人ぞ知る小さな宿で、
建物は、富山県から移築された合掌造りの古民家です。
標高などの関係で、湯谷温泉からお湯を引いてくることができないため、
お風呂は温泉ではありませんが体によい薬湯です。
その上、渓流を見下ろすお風呂は、いつも貸切状態で入れます。
一部、地元の山菜なども取り入れた
お料理は、盛り付けが洗練されていて、たいへん美味です。
お部屋もロビーもとても居心地よく、
ずっとここにいたいほどの幸福感。
故忌野清志郎さんも、生前、お忍びでいらしていたそうです。
はづ合掌
http://www.hazu.co.jp/hazugassho/
美味しいものを食べ、ご利益もたくさんいただける
奥三河の旅。涼しくなったら、ぜひお出かけください。
吉田さらさ
公式サイト
http://home.c01.itscom.net/sarasa/
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