《銀ぱち》に会いに行ってまいりました。
銀ぱちとは、銀座のミツバチのこと。
銀ぱちのお家は、紙パルプ会館。銀座駅と東銀座駅の間くらいにあります。
都市と自然環境との共生を目指し、2006年にスタートした「銀座ミツバチプロジェクト」は、今年で10年目を迎えました。
銀座でミツバチ…?
プロジェクトのスタート当初は、ちょっと気になる…という感じでした。が、年々活動が広がってゆくにつれ、好奇心旺盛な私の興味も高まってゆきました。そして、《銀ぱちツアー》なる「銀座みつばち見学」があることが判明。早速、参加の予約をしました。
ツアーではまず、映像でのミニ講習会。プロジェクトのこと、ミツバチのことを学びます。
プロジェクトの知識がちょっと増えたところで、いよいよ屋上の養蜂場見学へ向かいます。
念のため、ネット付きのお帽子をかぶります。
銀ぱちたちのお家です。
銀座のミツバチは、西洋ミツバチです。黄色と黒の警戒色をまとっています。
ミツバチは自分たちの居場所が気に入らないと、さっさと逃げてしまうため、暮らし心地に気を配っているそうです。入手したミツバチと環境にも相性があるらしく、過去には集団で戻って来なくなったこともあるそうです。
ミツバチたちが蜜を運ぶ距離は、4キロ四方。
銀ぱちは、銀座の街路樹はもとより、皇居や浜離宮から蜜を運んできてくれます。種類もソメイヨシノ、マロニエ、ユリノキなど。
季節によって、お味も香りも少しずつ違うはちみつが採集されます。
10Fテラスのハーブ園に移り、ちょっと散策。2013年10月にオープン。広さ70坪。ハーブに囲まれ、とても気持ちの良い空間です。思わず、銀座だということを忘れてしまいそうです。
雑誌の取材でいらしていたカメラマンさんを真似して、ハーブとミツバチを撮ってみました。ミツバチはじっとしていないのでちょっと苦戦しましたが、お写真も撮れました。いかがでしょう。
最後は、お楽しみ。銀座はちみつの試食をします。
銀座のはちみつは、いろいろな種類のお花からとれた「百花蜜」。お花の時期によって、また年によってお味が変わるのもお楽しみのひとつです。幾種類かいただきましたが、それぞれに美味。私は、いちばん香りの高いソメイヨシノが気に入りました。
お土産には最後のひとつだった、少し個性ある風味のマロニエ・トチノキのはちみつを購入しました。
2013年には1tもの銀座はちみつが採れました。
銀ぱちの集めてくれたはちみつは、ラベイユさん(松屋銀座・地下)で購入することができます。
松屋銀座の食品売り場では、銀座はちみつを使ったお菓子のお取り扱いも沢山。新商品も続々と登場します。
ツアーの帰りに松屋さんに寄ってみました。「銀座はちみつ使用」のお菓子を探しながらのデパ地下巡りは、なかなかに楽しいものでした。
プロジェクト実施により、「ミツバチがハチミツを採取したことにより、近隣の木々は受粉。そして、初夏から秋にかけてソメイヨシノやマロニエなどの樹木は実をつけます。小鳥がその実を食べに集まってきます。 ミツバチを飼っていることで、今まで見えなかった都市を支える自然環境が見えてきた」そうです。
また、プロジェクトは地域交流に広がりを見せています。
この時期、紙パルプ会館前では、恒例のはさ掛け(稲)風景を楽しむことができます。
首相公邸でも日本ミツバチが飼われています。(銀ぱちさんのご指導)
今年9月、昭恵夫人初めての採蜜では、2キロ採れたそうです。
ハーブ園からふと見下ろすと、鳥居が見えました。
改めて、銀座にはいろいろなお顔があり、奥深さを感じたお時間でございました。
銀座ミツバチプロジェクト
はちみつ専門店 ラベイユ