日本の漢方薬のふるさと
奈良の薬草園と薬草料理のお寺を巡る/後編
漢方薬と薬草を巡る奈良の旅、2日目のハイライトは、
かつて推古天皇が薬草猟りをしたとされる宇陀(うだ)地域にある、
大願寺というお寺でいただく薬草料理です。
1615年の大坂夏の陣以降、織田信長の次男である織田信雄(のぶかつ)が、大宇陀を治め、このお寺は、その織田家に信仰された祈願所でした。
かつては宿坊でもありましたが、独自の薬草料理が評判となり、
現在はお料理だけを出していらっしゃいます。
ずらりと並ぶお料理の数々。他の寺の精進料理とは、見た目も素材も一味違います。
地元産の野菜や薬草をふんだんに使ったお料理は、
繊細な味わいで、見た目も美しく、体にも優しいと、よいことづくめ。
特に、吉野本葛を使用した「葛の刺身」は、「秒単位で味が落ちる」ということで、出来たてをいただけますが、これがぷるぷるモチモチの食感で、他にはない美味しさ。
また、珍しい薬草のてんぷらや黒米御飯も、思いのほか食べやすいと大好評でした。
事前予約をすれば、少人数でもいただくことができます。
大願寺の情報はこちらです。
http://www11.plala.or.jp/mrfitfuls/daigangi.htm
お寺の近くには、森野吉野葛本舗という会社に併設された、
森野旧薬園という薬草園もあり、食後のお散歩に最適です。
こちらは、東京の小石川植物園と並ぶ日本最古の薬草園で、江戸時代に作られたもの。
約250種類の薬草が目を楽しませてくれます。
森野吉野葛本舗ホームページ
今回はツアーでしたが、この記事内でご紹介した場所は、
いずれも、事前予約をすれば個人でも訪問することができます。
取材協力・情報提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」
吉田さらさ 公式サイト
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