本年も華やかな桜の季節を迎えました。
街中がピンク色に染まり、気分が揚がりますね。
女史の皆様は、何方で桜をお楽しみになるのでしょうか。
美しい桜を堪能できる《神田川》から《椿山荘》にかけてのお散歩コースをご紹介いたします。
川沿いの桜では目黒川の桜がとても人気ですが、神田川の桜もまた素敵なものです。
石畳の小道と川に向かって枝垂れる景色は、ちょっと江戸風の趣が感じられます。
「車が通らないので、安心してお花を楽しみながら歩けるのがいいわね」
おばさまたちが乙女の様に嬉しそうに話していました。
《椿山荘》に向かうために坂を上がります。
胸突坂。
その名の通り、結構な勾配です。
坂の入り口左手にある《水神社》(すいじんじゃ)
神田上水の守護神です。御神木の公孫樹がとても立派で、目を引きます。この日も御神木のパワーに引き寄せられ、お参りしました。
胸突坂は、別名・水神坂とも呼ばれています。
坂を少し上がった右側には、《関口芭蕉庵》
松尾芭蕉2度目の江戸入り後、住まいとしたのがこの辺り。原型は、後に芭蕉を慕う方々によって建てられたものです。広くはないのですが、素敵な佇まい。お時間に余裕があれば、立ち寄っていただきたい場所です。
坂を上りきった左側には、《永青文庫》
江戸から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一画です。
細川家伝来の歴史資料や美術品等の文化財を管理保存・研究し、一般公開している場所です。
昨年の秋から年末にかけての特別展「春画展」は大変な話題になりました。
いつもは閑静な目白台界隈ですが、春画展会期の頃には連日長い列ができ、賑わっていました。
道なりに進むと、正面に《東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂》
都庁も手がけた丹下健三作品。
2014年、献堂50周年を迎えたとは思えないくらいに洗練されたデザインは、今も沢山の人々を魅了しています。
通りの右側に少し歩いて行くと、人気の結婚式場《ホテル 椿山荘東京》があります。
始まりは、明治期に山縣有朋が築いた庭園。
梅、桜、新緑、蛍、紅葉等、どの季節に訪れても四季折々の木々やお花を楽しむことができる見事な庭園で有名です。
紅葉の綺麗な時に訪れたお写真もご紹介いたします。
都心にいながら時間がゆったりと流れ、四季の移ろぎを感じることのできる椿山荘の庭園。
ふと思い立っては訪れるくらい、私のお気に入りの場所のひとつです。
ひと月ぶりに訪れたこの日は陽気も良く、結婚式前の新郎新婦さんや卒業式を迎えた袴姿のお嬢様がお写真を撮っていました。幸せな風景に心が和みます。
庭園は、受付でマップをいただいて、ゆっくり時間をかけて回るも良し。「七福神(+一福神)めぐり」も楽しめます。
さらりと散策するのも良し。
庭園に出なくても、レストラン利用で景色を存分に楽しむこともできます。
ル・ジャルダンのアフタヌーンティーで優雅な午後を過ごすのもオススメです。
ご紹介したお散歩コースは、桜の季節はもちろんのこと、四季それぞれの楽しみ方があります。
春の桜。
そして、新緑の季節へ。
四季を楽しむことのできる日本だからこそ、日々の季節感を大切にしたいものです。
女史の皆様も麗しき春の日々をお過ごしになられます様に。
永青文庫
www.eiseibunko.com
カトリック東京カテドラル関口教会
http://cathedral-sekiguchi.jp/
ホテル 椿山荘 東京
http://hotel-chinzanso-tokyo.jp/