お寿司大好き!
最後の晩餐は何にする? と問われたら、
お寿司のいくら、か、はたまた、野菜炒めか、っで悩む。
子供の頃は、
寿司屋のカウンターで、子供用の寿司を握ってもらってた、
なんて言うと、ブルジョワ(この言い方が時代を感じます)っぽいけれど、
実はまったくそうではなく、
林檎屋という小さな果物屋の長女でした。
時代がとりあえずいい時代だったということでしょう。
魚沼に嫁いで早25年過ぎました。
この山奥では、大好きなお寿司もたいしたことはないだろう、と、
きっと私だけでなく、誰もが思うはず。
でも、このお寿司屋さんは違っていた!
初めてこのお店に出会ったのは、
娘が小学校の時でした。もう10年以上も前のこと。
PTA役員会の場所がなぜかこのお寿司屋さんでした。
それまで、普通の、いわゆる江戸前寿司しか知らなった私が、
握りを塩で食べる、という出会いをしました。
すべて塩で食べるわけではありませんが、
醤油が素材に対して強すぎるようなときは、
最初から塩で味付けしてあります。
たぶん普通の食塩ではないだろうなぁ。
そして、小皿の醤油をつけて食べる握りはほとんどなかったかも。
お客さまの前に登場した時点で、もう完成品なのですから。
このお店がある場所は、
八色スイカで名高い南魚沼の静かな静かな住宅街。
あたりは田んぼや畑だらけ。
果たして、こんな場所にお寿司屋さんがあるのか?と疑いたくなる静けさです。
私の住んでいる場所から、車でゆうに30分はかかります。
地方に住んでいる人間にとってはこの距離は結構な長さです。
それでも惹かれるお店。
いつもと違う雰囲気、いつもと違う何かが欲しくなった時は
迷わずここです。
突き出しは、
タコの柔らか煮。これが本当に柔らかく、とろけそうなのに、歯ごたえもあり。
そして、お品書きに見つけたのは、
名前だけは知っていた’天使のえび’!
’天国に一番近い島’と言われる、ニューカレドニアで養殖されているんですって。
名前の由来です。
まさかここで食べれるとは!
生でも、茹でてでも
どちらでも美味しいんだそうです。
こちらが天使のエビ。まぁ、見た目は何の変哲もありませんが。
こちらは茹でたもの。
茹でた方が甘味が増して美味しかったー!
ちなみにこのエビ、糖度が半端なく高いんだそうです。
まだまだ珍しいものがありますよ。
これ、
なんだと思います?
アワビ?
いやいや、なんとこれは、
地元の名産、八色(やいろ)しいたけの握りなんです!
八色という地名はスイカで有名ですが、
実はしいたけも特産なんです。
とてもしいたけとは思えない。
そしてもう一品は・・・・
新鮮でないと、そして、この時期の一時でしか食べれないという珍品、
ホタテの精巣です。
まったりとした濃厚な味わい。初めて食べました。
塩とごま油で、とのことでしたが、塩だけで十分な甘みが引き出されます。
いつでもどこでもビール党の私!
もちろん、地酒の八海山もそろっています。
龍寿司さんでは会員募集中です。
おススメ握りプレゼントって、惹かれるわー。
真面目で正直なご主人のたたずまい。
人柄ってその作品に表われるよなぁ、とつくづく感じる握りです。
地方もがんばってます!!!